内容説明
2005年、オリンピック元柔道スペイン代表アイトール吉岡は、死別した父がテロリストだったことを知る。事情を知る母マリアは失踪し、当時を知る者も次々と消されていき……。『エウスカディ』改題。
※本書は平成二十二年九月に小社より刊行された単行本として発売された『エウスカディ』を改題の上、文庫化したものが底本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
豚山田
19
やるせない。身悶えするほどやるせない。主人公ワルテルの結末は上巻の冒頭で既に明らかになっていましたし、物語の真相も下巻に入る頃には嫌な予感を伴ってだいたい想像がつくようになるのですが、それが解っていながら……いや解っているが故に「まさか」「信じたくない」の思いでページを捲らされてしまう。微かな希望、朧げな未来……最悪の中だからこそ眩しく映えるそれらに、読者までもがすがる気持ちになってしまう。これだけの大作に長いこと付き合ってきたからこその感情。それこそが作者の目論む結末への伏線と知りながら。やはり馳星周。2015/01/24
しーふぉ
18
これまで読んできた馳作品の主人公に比べて闇の部分が少なく純粋な登場人物たち。バスクの独立運動の今昔が分かる。2019/07/12
じゃに
10
馳ワールド堪能できました!やっぱり馳先生はこうでなくっちゃ。昔のグロさが無く なったので一般の人にも勧めやすい一冊かな。 しっかしアイトールの今後の人生どうなんだろう。。。。2014/11/14
キクマル
10
下巻を読了。スピード感があり楽しめましたが、一貫して「裏切り」と「殺人」が小説の中心にあり少し哀しい気分になりました。馳星周さんは「マンゴーレイン」や「ダークムーン」そして本書と海外を舞台にした作品に面白い小説がありますね。2014/10/19
吉田 光貴
9
過去と現在の2層構造になっているが、章の切り替えのテンポが抜群に良く双方の物語に没入出来た。ラストはここしかないって所に落とし込んで来ていてやるせない気持ちになるが、強く印象に残った。読んで良かったです。2016/09/09




