内容説明
1971年、日本赤軍メンバー吉岡良輝は武装訓練を受けるためにバスクに降りたった。過激派組織〈バスク祖国と自由〉の切り札となった吉岡は首相暗殺テロに身を投じる――。『エウスカディ』改題。
※本書は平成二十二年九月に小社より刊行された単行本として発売された『エウスカディ』を改題の上、文庫化したものが底本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しーふぉ
16
バスク独立を目指す過激派を巡る2代の物語。内容濃くて煮詰まって来てるのにまだ半分ですか⁈下巻ではどうなるのか早く続きを!2019/07/04
豚山田
11
30年前のスペイン・バスク地方を舞台に、テロ組織に身を置く事となった日本人と、彼の遺した謎に巻き込まれる事となった現代の息子の、裏社会に関わる者の苦悩を描いた作品。主人公二人を用い、現代と30年前とでシーンを交錯させながら、二つの時間軸で並行して謎を明かしていく様は非常に楽しい。日本の裏社会で主人公が暴力と酒と女の狭間でもがくという作者のパターンからは離れていますが、ある意味ヤクザよりも無慈悲なテロ社会が舞台とあって何が起きるかわからない雰囲気は十分に楽しめます。さて後半、どんなサプライズが待っているか。2015/01/14
キクマル
8
テンポ良く読めました。四年前の小説ですが、今年の「帰らずの海」よりも馳星周らしさが出ていて面白いです。これから下巻を読みます。2014/10/15
吉田 光貴
7
引き続き下巻を読んでいます。2016/09/07
じゃに
6
なんとなく文庫化まで待っちゃった作品。久々に馳先生っぽい作品で読み応えあり!下巻が楽しみです。2014/11/08