- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
子育てが困難な現代社会。何のために子育てをしているのか、自分がやっていることは子どものためになっているのかと悩む親も多いでしょう。本書は哲学や心理学、とりわけ現象学と呼ばれる学問的観点から、育児の本質を問い直します。子どもにとって本当に大事なのは「自由」と「主体性」。子どもが自分で生きていくための力を引き出すにはどうすればいいのか、その方法から、子育ての実存的意味までを、できる限りわかりやすく考察する、これまでにない子育て入門書です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かまど
31
『子育てとの向き合い方を、ようやく少し知ることができました』 2014年現在、子育て歴8年となりましたが、この一冊から教わることの多さといったらありませんでした。 これまでの経験から気付いたことの一つは、親自身の育ってきた環境がかなり大きく子育てには影響しているということです。当然といえば当然なのですが、多くの親は自身の幼少期に経験したことを、そのまま自分の子育てに応用するのでしょう。なぜなら、それが深く身について、無意識的にでさえ行動に現れるからです。 (続く)2014/10/01
さなごん
12
斜め読み。もう一度メモしながらちゃんと読む。承認がポイント?2014/10/28
ステビア
9
序章と終章だけ。まあいつもの感じ。2014/10/15
まちゃ
8
以前、山竹伸二さんの別の著書を読み大変面白かったので、子育ての予定はないが(笑)この本を読了。良い子育てとは十分な親和的承認(あるがままを認める)と価値の普遍性を考えさせること。そしてそれを踏まえた上で、子供が行動的、精神的に自由に生きられるよう手助けをすること。子育てに限らず、夢や目標に向かう中で失敗したり、挫折することがあったとしても自分の人生を自分の意思で切り開いている人間は、また新しい可能性を見出す力を持っている。だからこそ、自由に生きるための主体性を持つことが重要になる。2021/12/02
Kentaro
4
私も三人の子供の父親ですが、つくづく子育ては難しいと感じます。 子供のためを思って発言したつもりでも、子供はそうは思わないし、反抗期だとわかっていても腹立たしさが和らぐことはありません。 きっと子供が自立したなあと感慨に更けられるときは年老いてしまうのだろうなあと考えてしまった一冊でした。2017/09/01