内容説明
アメリカから、変革の波が広がる。
アメリカ人の意識が、大きく変わり始めた。
抜群においしくなったコーヒー、「買うな」とうたう企業広告、地元生産を貫くブランド、再燃するレコード熱……
サブプライム金融危機を受け、新たなる「ヒップスター」たちが衣食住の各所で変革の波となり、大企業主導の社会の中で独立した場所を広げている。
私たちは無力ではない。
ニューヨークに住みアメリカ文化を追い続けてきたライターが、現地で進化する「生き方の革命」をレポートする。
「これからのアイデア」をコンパクトに提供するブックシリーズ第11弾。画期的なブックデザインはグルーヴィジョンズ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tαkαo Sαito
68
198冊目!200冊のマイルストーンまであと2冊。物事には必ずカウンターがあるということでしょうか。何かが流行ればその反対を好む人が必ずいます。最近では例えばスタバで豆を買うより手間とお金がかかってもチェーン店ではないカフェでその豆を買うことで味以外にもどのような良い面があるのか「自分なりのストーリー」を人々が本格的に意識するようになってきたなかなと、自分も含めて。先日清澄白河のブルーボトルコーヒーに行ってきましたが是非一度足を運んでみてください。この本の言いたいことが分かる気がしました。2015/09/19
おさむ
27
サブプライム危機をきっかけに、米国で広がる、コミュニティ重視の地産地消的なムーブメントの紹介本。サードウェーブコーヒー位しか知りませんでした。まだ大企業中心の消費至上社会、米国で今後どれだけ存在感が高まるのか楽しみ。同様の動きは日本にあるわけで、日本にいるならば、そちらを志向するべきでしょうね。2015/10/05
イチイ
20
リーマンショック以降、オバマ政権化の2014年のアメリカで起きていた、アメリカやローカル、または大量消費から手作りの温かみのあるものへの回帰の動きについての報告書。その後のトランプ政権の誕生を踏まえると、こうしたヒップなひとたちの動きは、より大きなローカルへの回帰のひとつの側面に過ぎなかったのだろうと感じる。差別や分断を煽る言説からすると、表層的には本書で描かれる現象とは一見まったく異なるものに見えるが。本書で描かれた内容だけでは難しいが、より大きな対立構造を意識して読むと面白いかもしれない。2020/06/17
だーぼう
20
健康志向や地域再生にミニマリズム。「点」がアメリカでも生まれていた。読み終わったら「線」になった。ブログに感想を書きました。2020/02/03
冬佳彰
13
2014年の本。アメリカの「生活や大量消費を見直そう」という潮流に関してのレポート。主には、不要なモノは買わない、地元のモノやサービスを購入する、ローカルに情報発信する、小さな文化圏を育てる、ちょっと高くても質の良いモノを買うといった傾向か。今にして思えば、アメリカ発というよりも、時間差はあっても世界同時多発的な潮流のような感じも受けるな。しかし、この傾向の先に、現トランプ政権という未来があったのは、記憶する必要があるだろう。もしかしたら、ある傾向の両面なのかもしれないと考えたりするのだが、違うか?2019/08/15