内容説明
黒髪の忍と金髪の隼、そして現在と変わらぬ座敷童。その頃から妖怪に好かれまくりな忍に座敷童の嫉妬が爆発! だけど致命誘発体にまで好かれちゃうと事情は違ってくるなぁ……。少年時代の忍が巻き込まれた臓器売買事件と、それを解決しようとする高校生の隼。そしてエロいだけじゃない、シリアスモードの座敷童が「油取り」のパッケージと激突する! 時は過ぎて現在。大人になった刑事の隼と推理マニアの艶美は、アイドル生放送焼死事件を追いかける。一方舞とすねこすりは、国家規模の謀略に巻き込まれ、黒幕を暴くために画策する。そして三つの物語が交わる時、『全てを覆す』新たな恐怖が姿を現す。 「電撃文庫MAGAZINE」に掲載された三つの短編に書き下ろしを加えた、オカルトコメディ第四弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
神太郎
17
油取りという致命誘発体を中心としたストーリー。段々と物語が動き始めてきてるのがわかりますなぁ。シンプルに面白くなって言ってるのが感じられる。セクシーな座敷童が出てくるってだけの物語にしないのがかまちー流石ですわ。2023/06/04
アウル
16
油取りという妖怪を軸にして話が進む4巻。タイトルになっている座敷童がまともに活躍したな。子供の頃の忍がやたらと可愛らしかった。ヤンデレ渚がなぜそうなったのか気になるが語られることはあるのだろうか?前回登場した青行灯も動き始めたのでどうなっていくのかな?2014/07/18
Yobata
15
6歳という少年時代から妖怪に好かれていた忍はある致命誘発体のパッケージによる臓器売買事件に巻き込まれ、当時から陣内家にいた座敷童によって命を救われていた。隼はとあるアイドルグループのライブで自殺したと思われる青年の事件を追っていたがそのアイドルグループにもある疑惑があった。箱根にいた舞は自分が死亡したというニュースを見てそれを挑戦状と見なし黒幕を探す。この3つの事件には“油取り”という共通点があり…。厚かったw子供の臓器を奪うとされる明治生まれの新しい目に見えない妖怪“油取り”を巡るパッケージで、今回は→2014/09/18
シュエパイ
12
複数の犯罪パッケージに組み込まれた『油とり』をテーマに、過去と現在との大きな戦いが荒れ狂う、そんな暢気な村のワンシーンなのです。今巻はなによりも、忍を助けるために致命的な何かを犠牲にした座敷童と、座敷童を助けに雪女を突破し突っ走った忍の雄姿がよかったのです!それにしても、一体壊れた過去ってなに??赤舐めで、なにかあったの。。。?その内、でてくることもあるの、かな?2014/07/28
sskitto0504
11
油取り、かなりエゲツない妖怪でしたね。時間をどうとでも出来るのは物語としてはやはりズルいですが…それにしても短編をこのクオリティに繋げてしまう鎌池さんはすげぇー。2015/04/14