内容説明
世は百年に一度の神話祭。巫女と勇者が各地を巡り、世界の理を保つ一大イベントを前に、神秘と慈愛に満ちた巫女・マリアベルの心も静かに高鳴っていた。あるときは、弱き者に救いの手を差し伸べ。 (そして、フラグを立て??) あるときは、悪しき者に勇気を持って立ち向かい。 (そして、フラグを立て――) あるときは、凶暴な獣を加護の力で討ち払い。 (そして、フラグを立て――) あるときは、神の導きを受けて秘境へ赴き。 (そして、フラグを立てて! 立てて立てて!) 絶対に勇者とらぶらぶちゅっちゅするんだから!――と。 これは、のちに『神殺しの大勇者』と呼ばれる少年と、『死と誕生の巫女』と呼ばれる少女の、不純と覚悟と冒険に満ちた物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりもん
11
マリアベルの妄想中の考えを勇者の前では仮面をつけたように通常対応をしているテクは凄いなぁ。婚活の執念の賜だ。2014/06/02
ネクロス
7
Web既読。メメントモリによる突っ込みが安定してきたのが(webでは)町を出てからなので、この時点の突っ込み祭りは笑いを誘う。これだけ内外が違うと笑えるよな。2014/06/15
しぇん
6
婚活戦士な巫女と真面目な勇者の冒険譚でしょうか?5割くらいは巫女の結婚への妄想なので、巫女の真面目そうな外見と本性のギャップを楽しむ物語なのですかね。シリアス部分も無いわけではないですが、主人公のキャラと妄想が強烈すぎますね。正直もう少しシリアスよりで妄想の頻度が低い方が個人的に好みな物語になりそうでした。続刊は今の所買わない予定です。2015/11/10
草もち
5
表紙の謎のハイテンションに惹かれて購入したらハイテンションはともかく根は普通にいい子でマリアベルかわいい。2014/07/02
Ency [L-N]
5
死の神を崇める巫女の使命と婚活に情熱を燃やす少女マリアベルと彼女が加護を授けた勇者アベルカイン、ふたりの冒険(+マリアベルの妄想)を描いた異世界ファンタジーバトルラブコメでした。マリアベルさんが残念で可愛い、可愛くて残念なこのカンジを何と言えばいいのやら。「ダメだこの巫女様…早く何とかしないと…!」的な。いや、むしろ逆に考えて、このコはこのままでいいのかもしれないな、うんw そもそもの話運びが「純粋に不純で、不純に純粋」なマリアベルさんの残念な内面をしっかり書いてて、しかも神もびっくりのお墨付きだしねぇw2014/06/01