内容説明
目を覚ますと、そこは異世界でした――。あの日、学校から見知らぬ土地に飛ばされた路葉響子は、ただ泣くことしかできなかった。そんな彼女の唯一の希望は、パナティーアの英雄であり、一緒に召喚されたはずの同級生、相川理人との再会で……。一方、ウルスラを加えて大所帯になった理人たち一行は、砂漠を越えてイエンマルドに辿りついていた。早速ゲーム機を頼りに響子の行方を探る理人だったが、その捜索は障害ばかりで!?緊迫の第3巻、登場!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
39
入学式の日に理人と運命的な出会いを果たした響子が、理人とは別に異世界に飛ばされ苦労しながら再会を果たすまでを描いた第三弾。理人視点ではハッキリしませんでしたが、響子は思っていた以上に恋する乙女していたというか、とてもいじらしかったですね。それだけに懸命に探した理人と響子が苦難を乗り越えて再会にこぎつけたのに、すれ違うことになってしまって残念です。何かあるたびに心の中で夫を誇りに思うウルスラさん可愛かったりで、彼女らと理人の恋の行方は気になりますが、それが悲しい戦いに繋がらないことを祈るばかりですよ。。。 2014/05/29
アウル
24
面白いな。前半は響子がパナケイアにとばされ、赤蜂座のメンバーに助けられ裏切られる話で後半が響子を探すために旅する理人の話。ウルスラのキャラが面白くて笑ってしまうな。調停話は上手い事解決出来て良かったが、最後の最後で響子が悪堕ちし裏切られた赤蜂座のメンバーに復讐シーンにビックリした。続きがどうなっていくのか非常に楽しみ。2014/06/06
シュエパイ
23
たった一人の旅路と、幾度もの恐怖と裏切りの果てに、ともに世界を渡った少女は、どこへ流れていくのか。報いを、と祈ってしまったことは、仕方がないと思うのです。そしてあの女性はそもそも何なのかとか、もう一度運命が交差するタイミングを、少しだけ不安に思いながら待つのです。。2014/06/29
まりも
22
今回は異世界に飛ばされた響子視点の前半とそんな響子を捜索する理人視点の後半で構成された回。異世界に飛ばされ最初は何もできなかった響子が頑張っていく姿を見て良かったと思った所での急展開。そして理人は響子を救うためにあれだけ必死になりなんとか再会できたのにすれ違ってしまう。理人を巡る恋模様がこの悲劇を起こしたわけだけどここから両者が戦うなんてことが起こらないといいなぁ。ウルスラさんの嫁力がこの作品最大の癒しであることは間違いない。彼女たちが幸せになる終わりに名ってほしいと願うのみです。2014/05/31
ホシナーたかはし
20
くそう卑怯だぞ(褒め言葉)キョーコが何気ないきっかけでリヒトを好きになる描写で、彼女の事を嫌いになれず応援したくなりました。しかし赤蜂座メンバーは許しがたい。いくら借金の為とはいえ、短期間でも仲間だったキョーコを売るとは・・・リヒトの感情が爆発しそうな雰囲気が伝わってきました。ウルスラは「素直腹グロ」すねwどんな結末にしろ誰がリヒトの隣にいても、悲しい結末しか予想できません。2014/06/04