小学館文庫<br> スパムリコール

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小学館文庫
スパムリコール

  • 著者名:司城志朗【著】
  • 価格 ¥748(本体¥680)
  • 小学館(2014/05発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094060485

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内容説明

『ゲノムハザード』と対をなす記憶ミステリ。

 その日のことは忘れない――誕生日を迎える娘・真希が事故に遭って、病院に運びこまれたという知らせが。そのことを境にすべてが一変した。吉祥寺にある病院に娘は入院していなかった。妻・伊都子には連絡さえつかない。もちろん自宅にも妻娘は不在で、飼い犬までも姿を消していた。妻の謎めいた書置き以外は、保管しておいた預金通帳も実印も家の権利書も会社名義の貴重品も見当たらず、さらには二年前に起業した南新宿のオフィスもスタッフも、すべてが消え去っていた。突如として四十二年間の人生と自らの存在が奪われてしまったその日から、麻宮達彦の孤独な闘いが幕を開ける。
 娘が通う絵画教室の画家、闇金融の取り立て、高校の制服姿の女、弁護士事務所の旧友、美術商の女、バーテンダーの男……誰ひとりとして信じられず、不鮮明な記憶と知覚崩壊に翻弄されるなか、やがて麻宮達彦本人に妻殺しの容疑がかけられる――。
 ノンストップでたたみかけられる謎の果てに、主人公は“日常”を取り戻すことができるのか? 西島秀俊主演で映画化された著作『ゲノムハザード』と対をなす、記憶が崩れた男の闘いをサスペンスフルに描いた、司城志朗氏の傑作ミステリ!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

koo

3
 娘が事故に遭ったという連絡を聞いて病院に駆けつけたら娘は入院してなかった、連絡のつかない妻はいないという冒頭のつかみはゲノムハザード同様良かったです。この作品も記憶の齟齬の処理が問題なのですがその点はかなりお粗末、終盤に殺人の真相が反転につぐ反転の構成になっていますが主人公に都合の良い協力者、御都合主義ありきと感じました。何より「記憶」についてもう少し納得のいく説明をして欲しかったですね、残念です。でもリーダビリティは中々のものでした。2022/10/18

たば

0
★★☆

やまたか

0
ゲノムハザードを読んでから気になっている作家さん。本作は現実と主人公の妄想が交錯しながらストーリーが展開し、いったい何が真実なのか戸惑いながら謎解きにのめり込んでいくミステリー作品。ラスト近くなるにつれ、一気に伏線回収が進んでいくところは小気味よいが、付いていくのが結構しんどかったかも。2021/05/10

toshiyam

0
★★★☆☆

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