内容説明
水底に沈んだ少女の名に始まるミステリー。
大ヒットした『偏差値70の野球部』の著者のデビュー小説集。
大正14年のある夜、「私」の祖父が住む秩父郡峰伊那村でダムが決壊、「波多野岬」という名の少女が犠牲になる。事故の翌年、祖父の家の納屋から、彼女が生前に祖父へ送った手紙を私は見つける。そこには、未来・過去・現在を定義する「クラウス曲線理論」なる小文が綴られていた。波多野の死にこだわる私は、波多野と同じ名を持つ少女「間中岬」とともにダムへと向かう。――ダムに沈んだ少女は、何を見ていたのか? 現実(うつつ)と幻想(あやかし)、「語り」と「騙り」の間を往還するミステリー「あやかしの小瓶」。
帝大を卒業したものの、不景気のあおりで定職に就けず、高等遊民(=フリーター)として毎日を無為に過ごす「ぼく」。酔い潰れた深夜、ぼくは中年男に拾われ、神田花町の居酒屋で丁稚になるが、恋人の「チヒロ」に打ち明けることができずにいた。やがて、居酒屋の入ったビルの取り壊しがニュースとなり、ぼくは得体の知れない波風に翻弄されはじめる。近代文学の香り漂う青春小説「簡単な生活」。以上2作を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ほんだや
1
ん?ん?んんん??よくわかんない話だった…orz津原泰水のできそないのような…。私には合わなかったってことかな…2014/06/04
Kevin
0
大正時代、下町を舞台にした青春小説。好景気に翳りが見え始め、大学を出たものの働き口がない若者たちが思想運動に走ったり、モラトリアムに溺れている中、神田の酒場で働き始めた主人公。失う不安から大好きな恋人に秘密を打ち明けるられないでいる。不安に包まれながらも居心地の良い日常を襲った悲劇。 果たして彼に未来はあるのか?2025/11/15
Riko
0
図書館で借りた2020/02/11




