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内容説明
“異法人”が現代に出現した意味を我々は問い続けなければならない。世界がどんなに進歩し豊かになろうと「死刑」は存続している。ゆえにその刑罰は人が幸福になるために必要なのだと王は断言する。だが、王の裁きに「救い」を見出すことができない少年は、己の信じる正義を貫くため再び聖塔へ。“異法人”の赤い正義と少年の青い正義、今、人類が必要とする法はどちらなのか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サンライズ
3
1巻はめちゃくちゃ面白かったんだけど、その後だんだん期待してた方向からズレていった感じ。立法者のあり方とか死刑の是非とか、一考の価値がある題材を扱ってるんだけど、最後は説教(?)バトルになっちゃってどうもなあという印象。2014/05/26
クェーサー
3
アオナの気弱そうなのに強い目が何より印象に残ったなあ。抽象的な理想、究極、完全な「法」のぶつかり合い。アオナの「法」はじゃあそこから外れてしまった場合その人はどうすれば?とかむずかしいけど、でも「許す」可能性は生きてる限りあるって、あんな目で信じて言い切られたら、そこにディルムンを見るよな。2014/05/21
Yu Shirato
3
凄まじい作品。普遍的なテーマであり結論であるのだが、その突き詰め方の度合いがやばい。 ファンタジーな展開も、物語を推進するために必要なんだなということがわかるので気にならない。こんだけ強引だといっそ気持ちいい。 一巻ごとに見開きで見せ場を作っているあたり、情熱をほとばしらせている最中で読者への見せ方も意識できていて、うまい。 よっぽど脅迫的に考え詰めてないとここまで描こうとは思わない気がするが、作者の過去に一体何があったのか……。 次回作も大変楽しみである。2014/04/30
水面頼光
2
『法とは何か?』非常に重いテーマで、一歩間違うと押し付けがましくなってしまうのを、非常に分かりやすく書かれた作品。面白かった。2014/05/06
にゃー
1
納得いくロジック、メッセージ性、エンタメ性と文句なし傑作。2016/03/25