一分ノ一(上)

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一分ノ一(上)

  • 著者名:井上ひさし【著】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 講談社(2014/06発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062778121

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内容説明

敗戦後の一九XX年、米英中ソに分割統治された日本。ソ連占領下の北ニッポン山形管区米沢地区に暮らす地理学者・遠藤三郎の元を、密入国した西ニッポンの極道者が訪ねてくる。日本統一運動の志士に誘い込まれたサブーシャは、返事をする間もなく、雪の国境へと連れ出される。奇想天外な冒険小説、いざ開幕!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kemonoda

2
井上ひさしさんの絶筆をついに入手。東北の一村が独立宣言をする「吉里吉里人」の構造をさらに進めたような本書の設定は、「敗戦後、米英中ソ四カ国に分割統治されることとなったニッポン」!、そしてその統一運動を軸とした物語。「ありえたかもしれない歴史」を丹念にバカバカしく描くことで、現代日本を強く批評し、「あるべき日本」を問う井上世界の真骨頂です。面白い!!!2014/04/25

かずぺん

0
視点が面白いですね。流石、井上やすしと思います。上巻、読みいってしまいました。下巻に入ります。2014/06/19

亀之助

0
日本が戦後戦勝国に分断されてしまう。統一を目指しサブーシャ(三郎)はロシア地区を脱出する。2014/05/23

山目

0
抱腹絶倒、昭和の薫り溢れるパロディ、井上先生のご冥福を祈りながら中巻へ。2014/04/20

裏竹秋

0
未完だが『吉里吉里人』『一週間』とならぶ井上ひさしの愉快作ではないか(筒井康隆のほめる『腹鼓記』は読んでないけど)。無名なのが惜しい。超荒唐無稽でトンデモ展開の連続だが、よくもまあここまで考へられるものだと思ふ。私はこれを高校生の時に読んで引きこまれ、ずるずると徹夜したくなるほどだった。

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