内容説明
スザンヌは夫と安定した結婚生活を送っていた。ある出会いが彼女の心を波立てるまでは。旅行者夫婦が近くの砂漠で命を落としたことから、その親族だという有名なワイン会社の御曹司リース・カルーが町に来たのだ。目と目が合った瞬間に、静かに、だが強烈に惹かれあう二人。リースに激しく求められて、スザンヌの体に奇妙な痺れが走る。でもこんなの間違ってる――乱れる想いを殺し、やみくもに彼を拒んだ。再び始まる平穏な日々のなか、知らぬ間に見えない波紋は広がる。流産。最愛の夫の突然の病死。そしてスザンヌに訪れる、運命の再会。だが皮肉にも、リースの傍には、既に美しい婚約者が寄り添っていた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ばん
3
初対面でお互い何かを感じるが夫がいるためヒロインはヒーローを拒否。数年後に未亡人としてヒーロー(婚約者有)と再会。この婚約者がよくある嫌な女ではなくて割りと冷静で話の通じる女性で良かった。おかげでこの婚約者に同情。ヒロインの夫が若くして亡くなるなんて思わないし誰が悪いという訳ではないんだけど、やっぱり他の女性に心を残したまま結婚を決めるべきではないとヒーローに言いたい。婚約者からしたらやってらんねー┐(´д`)┌だよね。面白いんだけど、ヒーロー父といい何だかスッキリしない読後感。2016/09/29
ちゃろ
3
⭐⭐⭐運命の人だと、出会った瞬間にお互い感じた。でもヒロインには、愛する優しい夫がいて、ヒーローの誘いを拒絶するが運命は螺旋のようにいろんな出来事が絡み合ってまた二人が出会う。シリーズものみたいでヒロインの兄弟も沢山登場して、傷ついたヒロインの心に寄り添う。運命に抵抗しても会うべき二人はまた会うように仕組まれているよう。喪失と再生と運命を感じる。確かにヒロインの存在が静かな波紋を広げるようで考えさせられる作品でした。2014/10/12




