内容説明
猿飛佐助は武田勝頼の遺児であった――。初妊婦の陰毛を集める修行で百本以上の成果をあげ、天才的な忍者に成長。善良すぎて人を殺すことが苦手なのが欠点だが、それを愛され、真田幸村に仕える。信長、秀吉など戦国の名だたる武将の活躍と死の裏で、忍者や剣客たちが暗躍する! 柴錬先生の筆が冴え渡る、奇想天外の歴史娯楽小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
96
面白かったです。猿飛佐助を軸にした連作短編集。佐助の視点で関ヶ原以降の様子が描かれており、それはかなり痛快でした。荒唐無稽で、歴史上の人物を劇的に楽しめます。真田十勇士の名前が出て来るだけでワクワクさせられますね。淫靡さも相当ですが、そこもまた物語のいいアクセントになっていると思います。伝奇ものはやっぱりスリリングでのめり込んでしまいます。2016/03/20
つねじろう
65
そう父親の本棚のかなりの面積を占めてた柴田錬三郎、山手樹一郎、池波正太郎。池波正太郎の次に柴田錬三郎まで手を出すとは我ながら思ってなかった。この色んな意味でコントラストのはっきりした描き方は大変分かりやすく多分その時代の劇画だったかも知れないと思う程。だからねぇもう結構面倒くさい伏線やロジックについて行けないこの年齢になると嘘はダメだけどホラは良い的な割り切りは小気味好く潔さまで感じてしまう。猿飛佐助、霧隠才蔵、三好清海入道、等々、真田十勇士の粒ぞろい感はその名前が並ぶだけでもワクワクしてしまうよ。2016/01/29
イケメンつんちゃ
31
柴田錬三郎 前に十代に読んだ重大三作品 五木寛之先生「戒厳令の夜」 司馬遼太郎先生「功名が辻」 宮本輝先生「青が散る」 紹介させていただきました あれから 確か読んだよなー 読んでみたいなー その気分でかまぼこは紀文で 小学生だった平場の夕方あたり 国営放送で時代人形劇「真田十勇士」 やっていました たいへん面白かったのを思い出す 懐かしさを背景に読み進める 時間とは恐ろしい生物 全く覚えていない 富士山麓オーム鳴く まだまだ三人しか出てこない 猿飛さん霧隠さん三好さん 皇帝のいない八月 アドマイヤズーム2024/12/17
シン
12
初柴錬!古い方なので文語体の活劇的作品かと思いましたが、全くそんなことはありませんでした。現代でも普通に読める楽しい作品でした。歴史に忠実な作品ではなく、外連な 虚構の作品でした。とても面白かったです!2014/10/15
ひなきち
11
外連という虚構に、気がつくとハマっていました。痛快ってこういうことなのかな。歴史の登場人物を、ここまで劇的に読めるのも楽しかったです!まあ、あとは淫靡さがなんともいえない味を出していますね(笑)2016/02/28
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