内容説明
新王アルティア率いるサクラッド王国は北方のタシュク帝国とぶつかった。だが、敵国にも芹香(せりか)によって誘(いざな)われて来た日本出身のトップランカー、愛甲漣雅(あいこうれんが)が控えていた。エイジは漣雅の強烈なコンボデッキに敗れて死んでしまい、戦争も大敗を喫してしまう。
しかし、死んだはずのエイジはなぜか日本で無傷のまま、目覚めることになった。再びリッカの召喚術によりネオアルカディアに戻れる可能性があると知ったエイジは、幼なじみの少女、高坂(こうさか)ひたきに匿ってもらうのだが、ひたきにもある譲れない願いがあって…。
一方、残された王国のリッカやアルティアたちは再び帝国の挑戦を受けることになる。
「英雄」エイジのいないままで、彼女たちは王国を守れるのか!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アウル
13
前巻の終わりに出てきた新たなる転移者愛甲漣雅との戦いに敗れたエイジ。今回はエイジの活躍はなく周りの女性陣がメインで活躍していたな、特に幼なじみのひたきがよかったんだけどこの巻だけの出番ぽいのが残念。ネオアルカディアの謎もちょいちょい明かされてきたし今後も楽しみ。とりあえず次巻はリベンジか。あとがき読んで作者と絵師の二人ともひたき好きには笑ったが自分も人の事言えなかったわ。こうなったら再度出番がある事に期待しよう。2014/03/24
まりも
11
今回はエイジの周りの話ですかね。日本から来たランキング9位に負けて戦死してしまったエイジ。格上の存在が現れたりセリカ先輩の正体が明かされたりと段々と物語にシリアスな雰囲気が出てきて面白くなってきましたね。今回はエイジの為に頑張るヒロインたちの姿も良かった。何よりも幼馴染がすごく自分の好みで彼女が負け犬幼馴染として出番が終わってしまうのが残念です。カードバトル部分も段々と強くなっては来てるんだけど読んでいてルールがよくわからないのが厳しい所。次回はリベンジ回になりそうだし熱いカードバトルを期待。2014/03/26
朝夜
7
読了。今回は主人公の周りの女の子が超頑張る話。色々と世界の秘密などが明らかになりこれからの展開も楽しみですがカードゲームは相変わらずなにやってるかわからないという(笑)←2014/03/27
KUWAGATA
7
3巻はこれまで以上にカードゲームが分からん読者には厳しい巻だったなあ(笑) 手堅く安定の森田作品ではありますが、好みのジャンルの物語ではないので少々辛いです。人物の心象の描かれ方がかなりドライで、簡潔明瞭な文体とも相まって、少々物足りなさを感じてしまいます。そうは言ってもついつい一気に読み終えてしまうのが、この人の作品の持ち味なんでしょうけれど。ひたきがすごく気に入ったので、これっきりっぽいのがちょっと残念。いずれ巻が進んで、再登場、なんてことにならんかな(笑)2014/03/30
1_k
5
このまま順当に主人公の国盗り物語が続くとおもいきや、死んでしまうとはなさけない! これは上手いマンネリ返し。そして一端現代世界編と異世界編に分かれて、最後に再開と。非常にひっくり返しの巻として綺麗。だが、リアルワールドの幼なじみ関係の部分、都合良すぎな展開が主人公のドライさと相俟って、ここだけ浮いているように思えた。ゲーム要素の方は、普通のカードゲーム勝負の描写があったりで、戦略ものからゲームものへと再び傾いたような塩梅。2014/04/05