- ホーム
- > 電子書籍
- > コミック(少年/青年)
内容説明
漱石を好きすぎるが故に、担当編集にそそのかされ、ヲタクとマニアの狭間でゆらゆらしながら漱石談話を繰り広げてしまう香日さんが贈る文藝コミックエッセイ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
厩戸皇子そっくりおじさん・寺
59
夏目漱石とその周辺にまつわるコミックエッセイ。これまた実に面白い。歴史上の人物にはそれぞれにこんな作品が生まれれば良いのにとすら思う。作者が本当に夏目漱石を好きなのが伝わってきて、いつの間にかこちらまで夏目漱石に好感を持ってしまう。偉いのは、いくら好きでも贔屓の引き倒しをしておらず、欠点は欠点としてフラットに扱い、それでもなお夏目漱石を愛しているところである。欠点は欠点で萌えるのがファンなのである。私も坂本龍馬ファンで資料本など読むので、香日ゆらの気持ちはついつい共感してしまう。歴史好きの共通点だなぁ。2018/09/13
藤月はな(灯れ松明の火)
38
夏目漱石とその友人と弟子たちとの交流を描いた『先生と僕』の作者、香日ゆらさんによる夏目漱石もとい金之助LOVEなエッセー・コミック。髭の変遷から誤解されやすい漱石先生の性格についての萌えトークに笑わさせていただきました。相変わらず、先生のことを理解している寅彦と先生愛が暴走している小宮の落差に愕然。確かに正岡子規の写真ってやんちゃくれでもないし、老けて見えるよね・・・。そして漱石先生、本当に『こころ』がなぜ、女子に異様に人気なのか知らなくてもいいのですよ!2014/03/12
べる
29
漱石オタクによるコミックエッセイ。漱石とお札の話から始まる。新渡戸稲造は漱石よ5才上で同じ英語塾に通っていたとか、樋口一葉は漱石の兄との縁談の話がもちあがっていたとか、人と人がどこかで繋がっていることを感じられる。漱石はあばたを気にしていて若い頃に自虐ペンネーム「平凸凹」を使っていたとか、芸術方面に色々うるさいのに音楽会は寺田寅彦と行かないとよく分からなかったとか、作者は漱石の知らない一面を書簡などを頼りに教えてくれる。森鴎外が食べていた、割ったお饅頭をご飯に載せて煎茶をかける饅頭茶漬けが気になる。2020/12/30
星野流人
25
『先生と僕〜夏目漱石を囲む人々〜』を堂々完結させた香日さんが送り出す次なる夏目漱石ワールドは、コミックエッセイ。『先生と僕』で描ききれなかった夏目先生の魅力を、比較的自由なコミックエッセイという形で描いていく。漫画的な塩梅の良さを、4コマ漫画ほどは気にしなくてよいからか、『先生と僕』とはまた違った方向性からのアプローチも多くて楽しい1冊。夏目先生の弟子たちはもちろんのこと、なにより香日さんの夏目先生大好きっぷりがたくさん伝わって来る良作。2014/02/24
しましまこ
20
寺田寅彦先生ラブで再読。漱石先生とらぶらぶ!2018/09/27