内容説明
殺人犯が現場から逃走するときに目撃したのは、県警幹部が犯した轢き逃げだった。県警側は幹部を庇い、殺人事件の捜査すらも、捻じ曲げようと画策する。その事実を知った殺人事件の担当刑事が苦悩の末に出した結論は!? 守るべきは正義か、組織か!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
シ也
36
娘の問題を抱える県警捜査一課五係主任、宮下は絞殺事件と付近で起きた轢き逃げ事件の関連を見いだす。一方、轢き逃げ事件の犯人である県警捜査一課管理官の蓮見は姑息な手段を用いて保身に走る。地道な捜査過程や幹部と現場のやり取りなどは白熱したが、姑息な隠蔽工作は「やりすぎやろ」と苦笑2016/02/29
ぱなお
30
強盗殺人事件と、同時刻に起きた警察官による飲酒ひき逃げ事件。この繋がりと構成も展開も、面白い!ってか、ありえそう!そうなりそう!って思う。(途中まで読んだ時点で)「この二つの事件は未解決となって、いつかひょんなことからこの未解決事件が浮上して、それを調べる主人公。この未解決事件の裏には歴代が引き継いだ警察組織の秘密、闇があった」みたいな逆からのストーリーを巧く書きそうなのが横山秀夫さんかなーとか思ってみたり。面白く読めてたのに、後半が結構荒っぽくて…残念。2020/05/22
ヨーコ・オクダ
16
「保身」は、改題後のタイトルらしい。盗みに入った先で人を殺してしもた犯人。飲酒運転で愛人宅に向かう途中、轢き逃げをやらかした警察幹部。家族を養っていかなアカン現場署員。それぞれの利害が一致し「県警」という大所帯の保身が成功したはずやのに、ボロが出始める。再度の保身工作は「警察のくせに、そこまでやるんか!?」てなレベル。「正義」を捨て切れなかった刑事・宮下、元刑事・藤浦、新聞記者・羽村による逆転劇開始!罪を犯した本人に事実を語らせることはできなかったものの、その真相追及のストーリーは、迫力あってエエ感じ。2015/12/31
T. Mu
15
県警による隠蔽、工作…ホントにあったら困りますが、小説としては面白くてあっという間に読んでしまいました❗️4.02020/06/27
かめぴ
13
面白い、そして読みやすい。ただ、ここからだ!と言うところで終わるのね。。警察内部のドロッドロを描くんならもっと欲しかったなぁ。とりあえず後は妄想で。2017/09/14
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