内容説明
フィグネリアは先の騒乱について報告するため、クロードと共に九公家中核のアドロフ家へ向かう。当主・パーヴェルとの対面を控え緊張を覚えるが、たどり着いた彼の地ではなぜか名産の薔薇が散らずに咲き続けていた。クロードが確かめてみれば、薔薇はフィグネリアの亡き母・オリガを待ち続けているようで……? 揺れる妻の乙女心に婿公子の包容力が試される!? 婚姻ラブロマン・第3弾!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ダージリン
17
なかなか解決が見えない~と思ったら、前後編だった。やはりフィグのドレス姿にそこまではしゃぐ婿殿クロードが不憫で可愛いです!(笑) 後編では一気に糖度が上昇してほしいな♪2014/09/17
幸音
11
大好きなシリーズなのに最終巻前半ということで寂しい。母の生家があるアドロフ領へ訪れたフィグネリア達。そこで起きたのは密偵の死亡事故と散らない薔薇の謎。主君だけど主従関係に慣れないクロードと、冷たくつっこんだり建築について楽しそうに教えるニカに和む。目標を定めたので褒められるだけでは物足りず、ニカと一緒に勉強するなど努力しつつ、ドレスアップしたフィグネリアに見惚れたり結婚式の時の自分を振り返るクロードが可愛い。短気なマラッドをあしらう年上の奥様が素敵な人だった。アドロフ公からの問いに悩むフィグネリアが心配。2014/01/16
こばこ
9
内部問題が複雑でリアル。各団体の階層や思惑が違い、それぞれの人がそれぞれの向きを向いてる人間らしさがある。だからかな、世界がすごく広そうに感じるし、もっと知りたくなる。次巻で完結なのがもったいない!人物も面白いけど、それを超えて話の進展が気になる、私的に珍しい少女小説です。好きだし、先が気になる。なのに二人の間に(想いは見えども)花がないような。可愛くはあるが。あえて言うならここが問題?フィグの重い責任がそうさせるのか、18と17の恋愛には見えないです。完結巻、クロードの活躍と話の収束を楽しみに待ちます。2014/02/19
梅みかん
7
前後編の前編。 フィグの義母前皇后の実家へ。故人の想いを直接知ることはもうできない。どう捉えるか、そこからどう行動するかは生きている人次第。2022/11/29
透馬なごみ
5
今回は前半から徐々にフィグとクロードに距離を感じたのでちょっと寂しくなりました。最後の神子様の発言からフィグはまたクロードの奪い合いしなくちゃならないのではという危機感…。フィグのママ、先代皇后の話も関係してくるようで中々絡まっているんだろうな。政略結婚とはいえ、ちゃんと先代皇帝夫婦は想い合ってたと私は思います。というか思いたい。フィグ兄妹たちをみてるとそうであって欲しいと思います。2015/03/13




