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内容説明
経験や駆け引きに頼る昔ながらの「交渉術」では「交渉力」は向上しない。交渉には「論理的思考」と「事前準備」と「信頼」が不可欠だ。ハーバード大学で「交渉学」の権威フィッシャー教授から直接学んだ著者が、問題解決に必要な「交渉学」を日本人向きにアレンジし、ビジネス現場等の豊富な実例を交えてわかりやすく解説。慶應義塾大学やMCC(丸の内シティキャンパス)でも人気沸騰の講義を再現。学生・ビジネスマン必読!
目次
序章 「交渉学」との出会い
第1章 交渉学とは何か
第2章 論理的に交渉する―Critical Thinkingの実践
第3章 事前準備の5ステップ
第4章 交渉の基本戦略
第5章 交渉のマネジメント
第6章 交渉戦術とヒューリスティクス
第7章 組織内コミュニケーションと交渉学
第8章 コンフリクト・マネジメント
終章 リーダーに必要な交渉力
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kasuke Fujita
4
現在の仕事で外国人との打ち合わせが増え、日本人とのやりとりとは異なることを実感している。そのため、世界標準の交渉学に触れてみたくなり読了。長期的な結果に繋がる日本流交渉も大事だか、それでは欧米流交渉では立ち向かえないことを理解。大事なのは、念入りな準備、勝ち負けではなくお互いの利益の最大化を目指すこと、様々な交渉戦術を理解したうえで対処すること、交渉の目的とゴール、BATNAを設定することとある。最終章のリーダーに必要なスキルはしっかりと実践したい。特に対立や反論に耐えられる人になることを目指して。2023/04/23
RK59320
2
交渉の目的は、相手の立場に立った上でWin-Winとなる創造的な解決方法を見つけることで、視点をかえてモノゴトを考える為の思考方法について参考となった。『武器としての交渉思考』と大体は同じ内容であるが、本書の方が実践的である。2020/09/16
ムンムン
2
良書。交渉というと、テクニカルな交渉術をイメージしてしまうが、それだけではない。相手と自分の状況を把握し、創造的な解決を目指すことが非常に重要だ。交渉術は二の次と考えたほうがよい。相手を敵と思わず、クールに論理的に交渉を行わなくてはならない。 蛇足だが、色々な本を読んで改めて社会心理学の裾野は本当に広いと感じた。2017/07/16
たかね@心理学
2
ちょっと真面目なコンビニ心理学書、程度の印象。社会心理学要素が強いためこの評価。理解できる内容。方法自体は単純。意識し実行することに労力が必要。もっと奇想天外な技法を期待していただけにって奴。心理学の範疇。2015/04/02
たやまん
2
話の流れを確認するためにアジェンダが重要であること、交渉術に惑わされないように芯を持つことなどが書かれていた。交渉と聞くと勝ち負けに拘りがちだがそうではなく、お互いに利益が得られるwinwinな交渉を目指すべきだという考えは新鮮だった2014/12/05