内容説明
うつが長いこと持続したり、繰り返したり、より悪くなる、などということはありませんか。抗うつ薬をのんでも効果がないとかより悪くなるということはありませんか。もしかすると、うつ病ではないのかもしれません。繰り返すうつの波は、「軽微な」双極性障害のせいかもしれません。本書は、気分障害スペクトラムの概念を詳説し、すぐに実践できる対処法を紹介する。
目次
1 あなたは「軽微な」双極性障害ですか?(気分障害スペクトラムを理解しましょう;軽度の双極性障害の可能性がありますか?軽躁病を認識しましょう;躁病でも、軽躁病でもない?「軽微な」双極性障害を理解しましょう;診断してみましょう;他にどんな可能性がありますか?双極性障害に似た症状を除外しましょう)
2 適切な治療を見つけましょう(助けを求めましょう:医者との協力;どこから始めたらよいのでしょうか?治療法を選ぶガイドライン;気分安定剤:薬物治療の中心;抗うつ薬を服薬したいと考える時知っておくべきこと;薬などによる体重増加への対処法 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くま
4
長引くうつの背後に、軽微な双極性障害がある可能性を指摘している。大うつ病と軽微な双極性障害の鑑別はすごく難しいが、患者の側がその気分の波をいかにして気付くことができるか、ということが丁寧に書かれており、医者との関わり方まで言及している。精神科医が書いた本で、ここまで懇切丁寧に気分障害の事を書いた本は珍しいように思う。2012/08/01
marin
2
どちらかというと治療者向けの本のようでした。 若干自分の症状と合致するところがあって少し納得できました。2014/04/05
ishida
1
『バイポーラー・ワークブック』の教科書版、といった感じか2024/03/01
Kazuo
1
臨床家の見解は貴重だ。2014/04/08
mey
0
★★★☆☆ 原著は誰向けの本なんだろう 患者向けか…… 患者向けにしては重いし、医療関係者向けにしてはゆるいし 一般向けには内容絞った方がスマートだったかも 2020/05/06