生きる。死ぬ。

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生きる。死ぬ。

  • ISBN:9784799314340

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内容説明

「現代人は死を恐れすぎている」と語る、禅僧にして芥川賞作家・玄侑宗久と「ガンは闘おうとすると治らない」と語る、先端医療の第一人者である外科医・土橋重隆による、生と死をめぐる異色の対談が実現!
長年ガン患者の治療に携わってきた土橋氏の「患者さんの生き方・考え方が変わると末期ガンでも治ることがある」という言葉に、多くの檀家の死と向き合ってきた玄侑氏も大いに共感する。医と禅の第一人者が、常識のもろさ・危うさ、もっと自分らしく自由に生きる術について語り合う。

目次

第1章 排除するだけでは病気は治らない(患者さんの「過去の時間」に病気の原因は隠されている 末期ガンでもなぜか治癒するケースがある ほか)
第2章 死と闘わない生き方とは(病気を治す「薬師如来」と心身を癒す「阿弥陀如来」 死は無くなることではなく、どこかへ行くこと ほか)
第3章 ガンになる「性格」「生き方」がある(ガンは常識的で真面目に生きてきた人がなりやすい 左乳ガンと右乳ガンの患者は生き方・性格がまったく違う ほか)
第4章 医療の仕組みがこわれる時(医者は国が作った「山分けシステム」の一員 手術の達成感をはるかに超えた患者さんからの言葉 ほか)
第5章 「死後」と向き合う(患者さんが亡くなる時、何かが「抜ける」瞬間がある 日本人はじっと耐えて、最後にスーっと諦める ほか)
第6章 ガンは「概念」の病気(考えすぎで起こるガンは、現代人に特有の病 理性こそ生命の力を弱めてしまう元凶 ほか)
第7章 「不二」の思想と出会う(物事を2つに分け、片方を否定すると本質は見えなくなる 変化を怖れず、受け入れると、いま・ここが涅槃になる ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さっちも

8
宗久さん自身、読み返してもとても面白いと思ったと感想を言っている。ほとんどの読者はそれ以上に予測のつかない展開にワクワクしながら読んだのでは。土橋さんはガンの外科医として20年近く最先端の医療を施し続けた医者。科学の権威である氏から対談ののっけに「初めて聞く人はびっくりするかもしれませんが、ガンになる臓器ととその人の性格や生き方は対応していることが多い」と衝撃の告白から始まる。あとは科学では説明できないけど、なぜか心の変化でガンが治ってしまう話などなど、を仏教や精神分析、東洋の思想で見事に説明づけていく。2017/02/01

しゅんぺい(笑)

3
ガンは人間にとって体をむしばんでいくものだ、という常識を疑う前提で話が進んでいて、いい本やなあと思いながら読む。 人間を全体で見たときに、病気の部分を排除して、それで問題なし、とする態度には、自分もすごく違和感があります。 健康と病気をを対立するものとしてとらえない、そのことが重要なのかなと思う。どんなことにおいても。2014/04/28

telephone

2
医と禅の達人の対談集。二元論ではなく不二のとらえ方が大事。ガンも悪いものと決めつけない。矛盾を排除せず、受け入れ、ともに生きていくことが大事。生と死の向こう側へ。こうした考え方も頭に入れておこうと思う。2019/10/20

雪柳

2
ガンを身近に感じることがあり、本書を手に取りました。読み進めるごとに、納得しながら、凝り固まった頭がほぐれていく感覚を味わいました。これからは、思考停止することなく、生死、病気について知恵をつけながら、生き方を広げていきたいと思えました。病気を恐がる気持ちが和らぎ、生き方を見つめ直すことができました。また読みたいと思います。2015/04/06

cocolate

1
病気の意味、癌の意味とか役割を考える。からだの非常事態に対して、一時的に防御するために癌になるということか。2014/09/14

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