内容説明
わたしたちに日本人は、森羅万象すべてのものにカミが宿ると考えてきました。空にも海にも、山にも森にも、岩にも石にも、家にもトイレにもカミサマの存在を思っていました。普通はカミサマを見たことがなく、姿かたちもわからないのに、みな「カミサマ」と口にします。大切なことは「カミサマ、どうかうまくいきますように」と祈り、悪いことをすれば「カミサマごめんなさい」と心の中で謝る。それを自然と行なってきたのがわたしたちです。そんなカミサマをもっと知り、もっと身近に感じ、味方につけてしまおうという趣旨のもと、本書は日本独特の暮らし、「しきたり」や「しつらい」を紹介し、毎日の生活にうまく取り入れる方法を解きます。人智の及ばないことをカミサマの力として尊び、カミサマを身近な存在として暮らしてきた日本と日本人をもっと好きになる本です。
目次
第1章 カミサマとご縁を結ぶ
第2章 カミサマが依り付く家
第3章 カミサマと親しむしきたり 行事
第4章 カミサマの恵みをいただく アエノコト
第5章 カミサマが宿るモノ カタチ
第6章 カミサマに逢いに行く
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒデミン@もも
31
日本人は無宗教だと言われるけれど、日本の森羅万象すべてのものに、しきたり、しつらいの中に神が宿る。一年の行事の有り方をわかりやすく書かれていて手元に置きたい本。イラストもいい。「しつらい」忘れかけていた言葉だけど、なんとも日本らしい良い言葉。2014/01/25
RASCAL
16
「なにごとの おはしますかは しらねども かたじけなさに なみだこぼるる」なるほど、「カミ」の語源は「醸す」なのか。一神教の創造者の概念とは全く違う自分たち日本人のDNA。知らず知らずにそのようにふるまっていることを、知った上で大切にすることが、自分が日本人であるために大切なことと思いました。しかし「味方につける」とは、本のタイトルはちょっといただけない。編集者にそうしろといわれたのかな。2017/10/29
ニャン
10
日本人に生まれて良かった。しきたりや行事、節供、色や形、色んな物事に意味があることがわかり、もっと知りたくなってくる。身の周りの物事をもっと大切にして、神様がいつも一緒にいてくれる感覚を感じたい。2015/09/06
のぶひこ
9
こんなタイトルの本(失礼)を手に取ってしまうとは、自分がかなり弱ってる証拠。 内容は興味深く面白かった。 「神はいない」と心の底から思ってる自分がツイてないというのも少しは納得。読後も相変わらず神なんていないとは思うけど、家族や周囲の人のために周囲を整えて気を配ることは大事だと思った。2016/11/20
ラグエル
8
一生使える保存版(笑)。確かに。こういうのは、文化だ。風化も伴いつつ、文化として尊重されるべき。タイトルが「願いをかなえる」じゃないところがまた。2014/03/09
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