出版社内容情報
微生物の基本的事項をはじめ、取扱い方法、有用微生物の育種と利用、病原菌との戦いなどについてわかりやすく紹介する。人類は、発酵食品の製造や感染症との戦いを通じて、古くから微生物と付き合ってきた。本書は、微生物の基本的事項をはじめ、取扱い方法、有用微生物の育種と利用(産業、食品)、病原菌との戦いなどついてイラストや図を使ってわかりやすく紹介する。
中島 春紫[ナカジマ ハルシ]
著・文・その他
目次
第1章 微生物って何?
第2章 身の回りの微生物
第3章 微生物の取扱い方
第4章 産業に貢献している微生物
第5章 発酵食品をおいしくする微生物
第6章 病原菌との戦い
第7章 微生物の研究者列伝
著者等紹介
中島春紫[ナカジマハルシ]
明治大学農学部農芸化学科教授(農学博士)。1960年東京羽村市生まれ。1984年東京大学農学部農芸化学科卒業。1989年東京大学大学院農学研究科農芸化学専攻博士課程修了。1997年東京大学大学院農学生命科学研究科助教授。2007年明治大学農学部農芸化学科教授。専門分野:応用微生物学。所属学会:日本農芸化学会、日本分子生物学会、日本生物工学会、日本極限環境微生物学会(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆぎ🖼️
14
麹はアスペルギルス・オリゼーと呼ばれ日本で飼い慣らした唯一の益菌だった\(^o^)/🇯🇵類似したA・フラバス菌はカビ毒性があるらしい。 生ゴミをろ過して加熱しバイオエタノールにすると車を走らせることができる。ブラジルではエタノール車が走るそう。 酸素のない極地で生息する古細菌はメタンを生成する。 野菜の中性アルカリ性を好む腐敗菌は塩で中和し米糠や麹でPhを下げると乳酸化して美味しい漬物になる🤔食も化学💦2022/04/30
奈良 楓
6
【◎】・ 予想以上に面白かったです。身の回りの雑学が満載、それだけ微生物は生活に密着しているということなのですね。 ・ 納豆菌・虫歯について・腐敗に関する賞味期限と消費期限の違い、が印象に残りました。 ・ まだまだ未知の微生物がいるらしいです。2018/12/14
トムトム
5
バクテリアと真正細菌は同じ意味。私たちがざっくり菌と呼ぶのは、ウイルスを含む小さいやつら。微生物が作り出す(合成する)物質は、人間の科学では作り出せない。もやもやが解消する本でした!2019/08/29
y
3
タイトルの通り、わかりやすくて、読みやすかったです。 章立ても絶妙で、興味のあるところからでも、最初からでも読み進められます。 ほんの触りですか、研究者が普段どのように微生物を扱っているのかや、産業利用や病気への取り組みなど、網羅的に紹介されていて、興味深く楽しく読めました。 日本の研究者って、すごいなーと頭が下がります。2018/08/18
mocamoca
1
「トコトンやさしい」というほどやさしくはないのですが、微生物に関してよく整理されて、わかりやすく、とても楽しく読むことが出来ました。 グルコースを嫌気呼吸してピルビン酸まで分解した後に、乳酸菌はピルビン酸を還元して乳酸に、酵母はピルビン酸を分解してアセトアルデヒドにしてそれを還元してエタノールにする。などの楽しい知識が身につきました。2024/12/05