内容説明
本書の著者、フィリップ・シノンが勤務するニューヨーク・タイムズのオフィスの電話が鳴った。「委員会のものだが、話を聞いてもらいたい」。当時、シノンは調査報道記者として、9・11テロを調査した超党派の委員会「9・11委員会」がなぜ真相に到達できなかったかを書いた『委員会』を出版したばかりだった。だが、電話をかけてきた相手は「委員会」は「委員会」でももうひとつの歴史的委員会、ケネディ暗殺の真相を調査した「ウォーレン委員会」の人間だった――。ウォーレン委員会の元スタッフ全面協力のもと、シノンが暗殺事件を徹底的に再調査。50年の時を経て初めて明かされるケネディ暗殺の真相!
目次
第1部 1963年11月22日~29日(解剖医は、血染めのメモを焼却した ロバート・ケネディの推理 ジョンソンとフーヴァーの奇妙な友情 誇大妄想狂の母親 ジョンソン、ウォーレンを説得)
第2部 調査(委員会招集される FBIへの内通者、ジェラルド・フォード 若く優秀な法律家を調査スタッフに 六つの調査分野をつくる 「陰謀」チームのスローソン ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
18
上下2巻のケネディ暗殺にかかわる報告書の詳細です。やっと50年たちこれだけの報告が出てきたのですが、やはり50年という年月は重いものがあります。ほとんどの関係者はその当時の職務を離れてしまい影響もあまりないということになってどれだけの表に出した効果があるのでしょうか?この報告書がなぜ50年も表に出せなかったのか、ということのほうが重要だと感じています。訳についてはいろいろ文句のある人も多いと思いますが、かえってこのような報告書には合っていると思いました。下巻も早く読んでしまいたいと思っています。2014/08/09
yooou
8
果たしてどんな結論を突きつけてくるのか。興味はつきない。面白い。そして後半に続く。2014/12/13
yokmin
8
ケネディ暗殺本は2000冊以上出版されているという。ところで、本書は訳がこなれておらず読みにくいが、興味深い内容なので断念することなく読み通した。日米同時発売とあるので、ひょっとすると下訳のまま出版したのではないか。ワシントンポスト書評によれば、「米国民は1)ケネディは一発の銃弾で暗殺されたのか 2)オズワルド一人の犯行か 3)ウオーレン委員会はすべての事実を掘り起こしたか、を50年経った今でも非常に気にしている」「本書の著者は「1/2については断言はせず、3.は否定している」と。(下巻に続く)2014/02/09
テツオ
4
訳がもうすこし校正などを経てまとまっていれば。残念。基本的には詳細にまとめてあったとは思う。2014/01/14
750RS
3
前半はなかなか読むのが辛かったが後半から俄然スピードがあがって一気だった!さ〜下巻へ2014/01/03