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内容説明
とある地方都市の住民と元受刑者11人の物語、いよいよ佳境へ。犯罪を犯し刑期を終えた元受刑者を地方都市へ移住させる政府の極秘更生事業の舞台となった魚深(うおぶか)市。市長は一般市民には何も知らせずに過去を隠し元受刑者11人を受け入れた。市長の不安が増す中、償った罪の重さとは関係なく元受刑者たちがそれぞれの人間性を露呈し始め、それに呼応するように住民たちにも不穏な動きが……山上たつひこ氏の書き下ろし小説「キヨミ」収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
12
元受刑者達の、内に秘めた本性がじわじわと滲み出す第4巻。が、真に怖ろしいのは、その本性が市井の人々に伝播していくことだろう。元受刑者達がこの街に来たことが原因ではないのかもしれない。それはほんの些細なきっかけに過ぎない。不穏が街を覆い、暴力が支配する。その結末はいかに。2014/06/27
任世官(イエン・シーカン)
6
いろんな悪の形を書いていって欲しいな2013/11/04
今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
4
まったく先が読めない。帯にあった「いよいよ佳境へ」、次巻を待つしかない、というカンジ。羊毛のモコモコフカフカを求める人が、羊の木ってあるんだー、と納得させてもらえるものがあるのか。羊は育てないとダメなんだよ、となるのか。2013/11/30
そのじつ
3
開き直って見せつけるように不倫を続ける妻と、それを知りながら上目遣いで黙ってにらんでいる夫の不穏さ。4巻あたまでふくらみ始めた不穏の風船が4巻おわりで破裂寸前まで膨れ上がる。頭上で膨らむ風船を、逃げられないよう縛り付けられて見せられてる怖さ。「羊の木」を読むことはもはやソフトな拷問みたいな気がして来た。のろろマスクを被った輩の連続殺人事件は同時進行しているしで、このままいくと怖くて色んなものタレ流しながら泣くはめになりそうで、その気分で更に怖くなっていく。心臓に悪い。でも読むのがやめられない。2013/10/28
碧道aomichi
2
危険と感じる男の車に乗っては駄目だよ、智ちゃん!!!!!!2014/07/01




