内容説明
ある日、子どもが「学校、行きたくない」と泣きだした……。「ママといっしょなら学校行く」と言う子どもに、お母さんが付き添って学校へ。これが何日も続く…… このように一般的に親と一緒でないと子どもが登校できない状態のことを「母子登校」という。学校へ行ってほしい一心で付き添い登校を続ける母親の心身の負担・悩みは計り知れない。自身を責めがちになり「このまま不登校にならないか」と、心配は深まる一方。不登校は、文部科学省の統計調査等で実態が明らかなのに対して、母子登校は統計上の数字にも表れず、悩める保護者が得られる情報は少ない。本書では、長年不登校復学支援に携わってきた家庭教育の専門家が「親」の言動を分析し、こうした「母子登校」解決の糸口を具体的にアドバイス。支援の専門家等らが描いたマンガでわかりやすく伝える。現場を知る著者だからこその描写が、問題解決への自信に導く。コロナ禍のいま、家庭教育必携の一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
36
友人のお子さんの不登校をサポートしているうちに、親子の共依存が起こす様々な自立阻害に興味が出てきました。同時に自分の過干渉にも気づかされ、反省することしきり。生まれてきたときの「健康なら、幸せならいい」からここまで来たんだな…。とはいえ、刺激のない人生も幸せとは全く違う気がします。…この間初めてお友達と洋服ショッピング(もちろん親同伴ですが)をして、すごく楽しかった!とご機嫌だった娘さん。少しずつお友達の方が大切になっていくんだね。2022/02/13
小鈴
17
著者の水野達朗は社団法人家庭教育支援センターペアレンツキャンプ創設者。マンガのみ読む。昨年はコロナ下であり、コロナで日常的に不安が高まるなか子供なりに不安なことが重なり不登校、教室に入れなくなる子が増えた。去年はクラスに二人いました。二人とも女児でした。だから、マンガが女児なのはたまたまではなく、女児が多いのかなって思いました。説明はなかったけど。学校の教師いわく母子が寄り添って登校するなら問題は半分解決したようなものとのこと。この本が地元図書館本館新刊コーナーに置かれた意味を深く考える。2021/05/16