幻冬舎文庫<br> 自分なくしの旅

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幻冬舎文庫
自分なくしの旅

  • 著者名:みうらじゅん【著】
  • 価格 ¥627(本体¥570)
  • 幻冬舎(2016/02発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784344421004

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内容説明

美大を目指し、京都から上京した浪人生の乾純。美術予備校へと通う純の前に“東てる美”に似た美奈が現れた。即、恋に落ちた純は童貞を捨てて、覚えたてのセックスにのめり込んでいく。だが受験を前にして、親の愛情は重くのしかかり、友人たちとの距離は広がり、すべてが混乱のるつぼと化していく……。自分を見失った果てには一体、何があるのか。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chantal(シャンタール)

83
MJの自伝的小説三部作の真ん中、美大受験生の浪人生時代のお話。京都の実家を離れ、東京で下宿生活しながら、ほんとは勉学に励まなければならないのに、女子大生美奈に振り回される日々。情けなさ120%。どんな不肖の息子でも親にとっては可愛い我が子。オカンの愛が胸に染みる。この辺はまっさんやリリーさんを彷彿とさせる。みんな、こんな情けなくもいじらしい青春時代を経てビッグになったんだなあ。優等生にも不良にもなれない、中途半端な自分に自己嫌悪、わかるよ、MJ。いい大人になった今、私もそんな気持ちだよ。2020/09/13

gonta19

59
2013/10/10 Amazonより届く。 2014/7/29〜8/1 みうらじゅんの自伝的小説。まとまった文章を読むのは初めてだが、この人はホントに根っからのエンターテイナーだな。青春三部作の2部に当たるらしい。他の作品も読んでみよう。 盟友、山田五郎氏の解説も必読。2014/08/01

ざるこ

45
私は「いか天」世代。バンド「大島渚」で氏が歌った「カリフォルニアの青いバカ」は今も覚えてる。♪バカと煙は高いとこアハハン♬こちらは氏の浪人生時代の自伝的小説だそう。京都から上京、美大を目指す。親の脛をかじり何度も努力を誓うも邪魔する性欲。しょうがない。青春にエロは付き物。手に届くところにあれば甘えてしまうのはわかる。自分勝手で卑怯だけどなんか憎めないのは親の前でも涙するような素直さが伝わってくるからかも。母は偉大だ。美奈(とされる人)もきっと読んで笑ってくれてるだろう。山田五郎氏の納得の解説が素晴らしい。2020/02/15

さおり

29
自伝的小説だったんだ。なんとも、くだらないお話だった。ただ、くだらなさがみうらさんの魅力だと考えれば、彼らしいってことでしょうか。みうらさんよりも、解説の山田五郎さんよりも、安斎肇さんの顔が頭に浮かんで仕方なかった。なんだそれ。2014/03/10

アマニョッキ

27
みうらじゅん氏の浪人時代の自伝小説。このだめだめ感がたまらなく好きです。最初から最後まで、なにも始まっていないし、なにも終わらせられてない。そんな氏に惹かれる彼女の気持ちが痛いほどわかります。なぜなら私もだめなのに魅力的な男に弱いから。あんな面白い人近くにいたら、どれだけ振り回されても好きになるでしょう。彼女の気持ちにも、氏の母の気持ちにもなって読める一冊。みうらじゅん氏の魅力が詰まっています。2016/09/12

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