内容説明
ダークとフィーネのもとに、初代聖剣団のスィー・ランからグラジスを救う秘宝「反魂珠」の知らせが届く。ダークたちは早速スィーのいる妖精族の国へ向かうが、そこには神話の時代から続く黒魔術の恐るべき秘密が眠っていた!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ノイス
13
いつもより急ぎ足で書かれた印象。イアンやハスターがついてくる辺りの描写が雑で、ダークの調子の良さを考慮するにしても、ちょっと強引過ぎたかな。グルエル戦でも、いつの間にか仲間が合流しているなどページ数が若干足りてない感じ。物語自体はいつも通り魅力的な世界設定で、竜宮城張りの情景描写をよくも簡単に書けるものだと思う。フィーネの過去が少し語られ、ダークもそろそろ自分語りをしてくれそうなので、今後に期待。2015/07/31
シュエパイ
12
ニンフの施すクエストと、ドワーフの残した機械仕掛けの怪物たちと、人が続ける悪意の物語でした。水霊王女に海賊女帝が復帰しつつ、なんでイアンにハスターまで加わって丸め込まれてるんだ(笑)そして、マッパーとしての活躍著しい主人公ってのは・・・まぁ前例もあるからいいか!さぁ次はお坊さんを求めての旅かぁ、楽しみだなぁ2013/10/01
ハル
11
主人公ダークの小物っぷりが楽しいシリーズです。ファンタジーものラノベの主人公&魔法使いの癖に、戦闘力は皆無。軍師キャラというほど天才的な頭脳でもなく、ダンジョンのマッピングが得意という地味さ… でも、一番の特技は「ピンチに陥ったとき、口八丁で相手を丸め込む」というスキル!今巻でもライバルキャラ(家名を捨て、婚約者にフラれている)を上手いこと騙し、気づくと自分の部下にしているという…(笑) そんな小物だけど、活躍するべきところではきちっと活躍するあたりがすごく好きです。戦闘ではほとんどお荷物だけど(笑)2014/08/03
朝夜
11
読了。小悪党ダークの物語第三巻。でもダークの小悪党っぷりとフィーネのアホの娘っぷりが少なかったかな? ダークが小物ながらに主人公やってるのは応援したくなりますね。 ヒエンがあっさり戻ってきたりランの出番が少なかったりやや物足りなかったが物語はようやく少し前進。昔の仲間が戻ってきてダークの心境がどうなるか楽しみです。2013/10/05
1_k
10
キャラの使いこなしが非常にうまい。「動き始めた」と後書きで語るのも腑に落ちる。ダンジョン探索の試練という非常に正当派ファンタジーな舞台に来て、さすがの小悪党でも口八丁でどうにもならない。と思ったらそうやって切り抜けるか。これは面白いわ。どこかのニート探偵助手なみの詐欺の腕前、お見事。2013/10/05