内容説明
でも、それは最高の愛し方。
チケットを違法に高値で転売することを生業とするガジロウは、金と女がすべての冷徹な遊び人だ。交通事故がきっかけで、願いを叶えてくれたら預金通帳の中身をすべてくれるという四人（女三人男一人）と出会ったガジロウは、いいカモを見つけたと小躍りする。しかし、願いは四人それぞれで無理難題ばかり。それでも大金を得るためと奔走するガジロウに、やがて変化が訪れ、物語は最後、想像すらしなかったクライマックスを迎える。
タイトルの意味を知ったとき、きっと大きな感動に包まれます！ 読み手の予想を鮮やかに裏切る、最高に素敵な物語！！
「これまでに体験したことのない読後が待っていました」などなど全国の書店員さんも絶賛！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yoshida
167
ダフ屋をして生きるガジロウは車に跳ねられる。ガジロウは無傷だが車に乗っていた四人が死亡する。ガジロウはなぜか四人の霊が見え話しができる。この世に想いを残す四人の霊は、天涯孤独のため遺産をガジロウに渡すかわりに、心残りを晴らす手伝いをガジロウに依頼する。四人それぞれに懸命に生きてきた想いがある。一人ずつ想いを晴らす手伝いをするガジロウは、自分の今までの生き方を見直し考える。最後の依頼者を通じ、改めて成長するガジロウ。テンポ良くさくさくと読めます。自分が毎日を流されずに、目的を持ち生きる大切さを感じた作品。2016/10/29
takaC
107
タイトルに嘘・偽りなし。意表を突かれましたが。参りました。純愛には生身の体は不要ということですね。2015/03/04
おかむー
63
帯やあらすじでやたらに煽ってくれるのでハードルが上がるのはやむなし。『可もなし不可もなし』。“よくある幽霊を後悔から開放するために主人公がんばるおハナシ”の域は出ていない。展開も前半は陳腐といっていいぐらいだし、中盤あたりからクズだった主人公ガジロウが“目覚める”のもよくある。終盤にかけても予想できる範囲を超えることはないけれど、ラストでホロっとできるところは上手ではあるか。とはいえガジロウの背景が見えないとか、跳ね飛ばされた描写があるのに無傷だったことの説明がなにもないとか、雑さも否めないのであった2014/11/17
さおり
62
ちょっと、ほろっときました。予想通りの展開ではあったけど。本題とは関係ありませんが、私も甲子園は大阪にあると思ってましたよ、少し前まで。なんかね、ほろっと系いきたくなりました。2014/09/28
まさきち
61
文章事態は非常に軽妙な感じで読みやすいけれど、いまいち設定が陳腐な感じで入り込めず、展開もまた予想できてしまう感じでひねりがなく安い2時間ドラマを見ているような感じがしているとおもったら作者が脚本家と知って納得。でもユウコのキャラは嫌いじゃないです。2015/06/20
