絵はがきの別府―古城俊秀コレクションより

絵はがきの別府―古城俊秀コレクションより

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  • サイズ A5判/ページ数 313p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784903500751
  • NDC分類 219.5
  • Cコード C0021

内容説明

古城俊秀コレクション…大分萩原郵便局局長を務めた古城俊秀氏による驚くべき絵はがきコレクション。明治末期から昭和初期、絵はがきの黄金時代に発行されたはがきから、大分に関するもの、各種交通機関、干支、こどもの遊びなどのテーマで収集され、総数はおよそ6万枚にもおよぶ。本書では別府の近代をテーマに都市史専門家の手で厳選された、資料的価値、図案の巧みさ、色彩の美しさに優れた600枚をはじめて公開する。ひとつの都市の近代史が、表情豊かな写真絵はがきから甦るさまが驚きとともに感じられるだろう。

目次

第1章 渚と泉(渚のある温泉町―的ヶ浜 別府イメージの生成と写真絵はがき;港町別府―大阪商船と別府の近代 ほか)
第2章 大別府(別府の古層―別府と火山、火山神/別府と沿海諸地域/災厄の記憶;別府八湯―浜脇 殷賑の温泉場/朝見 八幡宮の門前町/観海寺 眺望と高燥の地/堀田 街道の分岐点/明礬 生産の温泉場/鉄輪 古式を伝える温泉場/柴石 醍醐天皇と後冷泉天皇の入湯伝/亀川 街道筋の温泉場/高原 “別府”のひろがり ほか)
第3章 別府とその世紀(温泉町の博覧会―ふたつの大イベント;遊園地―少女歌劇とケーブルカー ほか)
付録 さまざまな絵はがき(封緘絵はがき/パノラマ絵はがき/イラスト・絵画の絵はがき/別府の郵便・郵便局/記念絵はがき・記念スタンプ・記念切手)

著者等紹介

古城俊秀[コジョウトシヒデ]
1941年生まれ。1959年大分県立大分舞鶴高校卒業。1962年4月より日田郵便局をはじめ、普通局の郵便・会計・総務職を務める。2003年、大分萩原郵便局局長を最後に退職。郵趣家。日本郵趣協会に所属、郵便史に造詣が深い。絵はがきのコレクションは、地元大分県に関するもの、広告絵はがき、干支絵はがきなどを中心に数万枚におよぶ

松田法子[マツダノリコ]
1978年生まれ。博士(学術)。都市史・建築史。現在、東京大学大学院工学系研究科建築学専攻学術支援専門職員。別府や熱海など近代日本の巨大都市を主なフィールドとする。日本観光研究学会学会賞(奨励賞、2009年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

misui

5
明治から昭和にかけて、別府は豊富な温泉資源の下に発展を遂げた。本書は絵はがきを中心に各種資料を取り揃えて都市の姿を描き出していく。軽いムックだろうと手に取ったら思いのほか力の入った本だった。温泉資源を基盤に、海側の開発、インフラ整備、交通網の発達、旅館や名所、博覧会や軍との関わりなど、様々な要素が絡みあって都市が形成されていく様子が認められる。個人的に土地勘があるのでイメージしやすいこともあるのだが、やはり往時を伝える画像の力は侮れない。都市史として、また都市から見る近代史として、とても興味深く読んだ。2012/08/29

アメヲトコ

1
古城氏の膨大な絵はがきコレクションを紹介しながら別府の近代史を描いた本。多種多様な写真は見ていて楽しく、また解説も丁寧で目配りもよく効いています。欲を言えば地図を掲載して撮影地の情報を図示し、現状との比較をしてくれていると、土地勘のない人もより分かりやすくイメージでき、また史料としての絵はがきの特質も浮かび上がってきたのではないかと思いました。2014/07/14

takao

0
絵葉書も貴重な資料となるな。2017/08/30

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