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内容説明
天涯孤独だったチコの元に突如現れた謎のブス・トモちゃん。二人は奇妙な同居生活を始め、じょじょにチコは元気を取り戻していく。一方、ジュンユの死に車谷は失意のどん底に。チコとトモちゃんは傷つきながらも周囲との関係の修復に努める。そして感動の最終エピソードへ…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
今庄和恵＠マチカドホケン室コネクトロン
16
以前ちらと読みかけたのをアンリミで完読。びっくりした。魂を砕かれた人たちの荘厳な救済の物語。人はなにがあっても救われると信じたくなる。作者はなにに救われたのだろう、もしくは救われないがゆえに人が救われる物語を紡いだのか。想定外の重さと深さをまだ消化できないでいる。過去作「大阪ハムレット」では救済の無さを抱えて生きて行く姿も描かれていたが、今作は誰もが救われている。 2024/11/24
はにゃん
3
☆☆☆☆☆やっぱり森下さんにはヤラレます。これだけの内容を5巻にまとめて無駄に引っ張らない。そこがすごい。人間そのものの性、生の実感を考えるきっかけとなります。「大阪ハムレット」も名作ですが、これもすばらしい。2014/03/09
つめ
2
トモちゃんは罪なんか犯していなかった。ただ勝手に責任を感じて自分を責めていただけ。悲しい過去を癒し立ち直るには本当の理解者が必要。手遅れになる前に兄弟以外にその相手を見つけられて良かった。この物語の主人公は千子ではない。2014/08/12
pix
2
死を受け入れるのは大変だと思う。ついさっきまで「生きてる」のが現実だったのに、死んだ途端に、さっきまでの現実をどっかに追いやれるかって、そんなの難しすぎる。泣ければ楽になれるのにな…。とか、なんかいろいろ考えた…。みんな落ち着く所に落ち着いて良かった。トモちゃんも幸せになってね。2013/10/10
hatake0803
1
すごくいい話。泣いた
