内容説明
今から100年以上昔、民族学者の柳田国男が遠野に伝わる民話を聞き書きして著した不朽の名作『遠野物語』。摩訶不思議な出来事が数多く起こったという北上山地に囲まれたその地には、かっぱ淵や曲がり家などお話に登場する場所が保存され、多くの人がいまも訪れています。しかし、『遠野物語』は、読み継がれているはずの名著にもかかわらず、題名は知っていても実際に読んだことがないという人が意外に多く、断片的には知っていても、お話として語れる人は少ないのではないでしょうか。そこで、本書は『遠野物語』の中から、「オシラサマ」「オクナイサマ」「ザシキワラシ」「マヨイガ」「大津波」……など7つのお話をとり出し、原作の意味を損ねないようにしながら新釈を加えてさし絵をつけ、世代を問わずにお楽しみいただけるモノクロ絵本に仕立てました。ゾクッとする<みちのく>の世界を、味わい深い方言とさし絵とともにどうぞ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
吉田あや
32
口承という記憶の淵をゆらゆらと漂うような遠野物語。簡潔で美しい文語体ではあるものの、読み解くのが難しい原書に比べて、物語として新釈された絵本の本書は子供でも読みやすい優しい遠野の世界。その分切なさもより胸に迫るけれど、裏表紙の絵がなんとも温かな気持ちにしてくれる。障子越の温かな灯り、オシラサマを飾った神棚、幸せそうな表情で猫たちと囲炉裏を囲むおばあちゃんの遠野の暮らし。生きるという喜びに、余分な重みも装飾もつけず、日々を大切に生きていく心持ちを遠野の景色と伝承は伝えてくれる。2014/06/25
みーなんきー
25
遠野物語の子ども版。絵はリアルで美しく、言葉は易しく表現されているため、内容の怖さが身にしみる。馬と恋に落ちたオシラサマの話は、今まで読んだどの本よりも悲しみに満ちていて、恐ろしい余韻を残した。2017/01/30
pocco@灯れ松明の火
11
読みやすく初心者向け。3月に読んで欲しい一冊。 ザシキワラシ オシラサマ 大津波 他2016/03/21
ヒラP@ehon.gohon
4
これまで読んだ「遠野物語」が、解説的であったり、抄本であったりしたので奥行きを感じなかったのですが、この絵本については、しみじみとしたふくらみのある物語になっていて味わいを感じました。 ただ、話の内容がちょっとヤングアダルトの領域に入っているかもしれません。 森田幸子さんの描いた鉛筆画が、妙にしっとりとしていて、情感たっぷりな本になっています。2013/11/24
kanon
4
遠野物語、前々からきになってはいたものの、おそらくほとんど読んだことなかったので、軽く読むのにとてもちょうどよかったです。こういう物語が入っているおはなしだったんだなぁ、と。「オシラサマ」は聞き覚えがあったんだけれど、よくわかってなかったので今回読めてよかったです。2013/09/14
-
- 電子書籍
- 赤点補終~バカしかいないデスゲーム~【…
-
- 電子書籍
- ワープボーイ(4) 少年サンデーコミッ…
-
- 電子書籍
- エキストラ・ガール(1) フラワーコミ…
-
- 電子書籍
- 困難を乗り越える力 - はじめてのSOC




