内容説明
「銃で撃たれる。このまま離陸するぞっ!」父は負傷していた。このままでは新型戦闘機の設計図がソ連に奪われる! 父の代わりに操縦桿を握った時から、鏡龍之介の人生は大きく変わった。十七歳になり、帝国海軍のパイロットとなった龍之介は、父が命懸けで護った九六式艦上戦闘機に乗り、戦乱の上海に飛ぶ。その膝上には満州国の皇女!? 「スクランブル」シリーズの著者が贈る大航空冒険活劇、開幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
koba
90
★★★☆☆2015/02/28
ユザキ部長
47
愛親覚羅溥儀14番目の娘と身分を猟師と偽った大日本帝国海軍人を父に持つ息子。互いに父への反発と憧れを胸に上海を目指す。あい変わらず「ー」が多く行間を読ませる文章(笑)物語の初めは謎だらけでもマンガの世界(笑)途中の日英満三国同盟あたりから面白くなってきました。夏目さんって蒋介石も嫌いなのかな?2014/10/26
マムみかん(*感想は風まかせ*)
26
ジェットコースタードラマのようでした~! 史実がどうのとか、〈勘〉が凄すぎだろうとか…いろいろツッコミつつも楽しかった!! 厳しい現実に疲れている時に読めば、スッキリしますよ。 エンタメの王道です。 続きも読んでみたいと思います☆2015/05/29
いちろく
19
紹介して頂いた本。1934年と1937年の日本が舞台の航空活劇物。主人公はニュータイプですか?と心の中で何度もツッコミを入れながらも、細かい戦闘シーンの描写に釘付けになり一気読み。三角関係の伏線と、ライバル機の登場等、王道路線で話が進む。続きがあるのですね。普段、大戦を舞台にした作品を読まない私にも敷居が低い作品でした。2014/12/31
藤瀬こうたろー
11
職場の同僚が貸してくれた本です。史実に則った話かと思ったら、完全なフィクションというか戦記ファンタジー物でした。でも、漁師をやってて感覚が研ぎ澄まされていくというのはけっこう有り得るかも。話が壮大になりそうなんでどうまとめるのか逆に興味が出てきました。昭和初期にしては登場人物が現代的な言葉を話すのでパラレルワールド的な要素もあるのかな?2015/08/24