内容説明
落合は、妻のみどりと橋から飛び降りようとする大男を止めた。大男、ガリバーは「お仕えしたい」と懇願する。連日手伝いに来るガリバーに薄気味悪さを感じた落合は、他人のもとにガリバーを遣わす。そこから次々と人手に渡るガリバー。行方が知りたいと不穏な訪問者が来、よもやの事態となり……
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keisuke
1
落合がダメ男かと言われればそうでないと思う。誰にでもある心を持っていて、そのわずかな違いなのではなかろうか。人の善意を悪意ととってしまうことは自分にも良くあり、自分も弱い人間だと再認識した。考えさせられた1冊。2015/03/04
matsu0310
0
無自覚な主人公がムカツいてダメ2013/08/16
けーこ
0
「生きるというのは報われるということだ。報われなければただ孤独に苦しむだけだ」279/「愛は感情ではなくて関係なんだ。だから愛を失えば、果たせない夢だけが残る」280/「ほんとうに弱い人間というのは、自分の弱さを悪意に変えるやつのことをいうんだ」3192013/08/04