内容説明
食べものを日本一美味しく書くエッセイストと、食べものを日本一美味しく描く漫画家の最強タッグ! 各社の社員食堂を食べ比べ、中国東北地方の味を探しに池袋へ赴き、絶品サンドウィッチを求めて銀座を探訪。旬の味、懐かしい味、物語のある味……飽くなき好奇心と胃袋で挑んだ、“いまの味”をめぐる美味しく愛おしい一冊。夜ふけに読むのは危険です!
目次
春を探しに
それゆけ!きょうもビールがうまい
夏まっ盛り。食べるぞ、うなぎ
池袋で中国東北旅行
いただきます、社員食堂
いつもこころにオムライス
座敷でゆるり
サンドウィッチは銀座で
冬を惜しんで、ひとり鍋
熊を食べにゆく
さらば、昭和の大衆食堂「聚楽台」
百年も、二百年も
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
452
ちょっと上品めなグルメエッセイ第一人者の平松さんの、代表作がやっと読めた。谷口ジローさんの挿絵がまた素晴らしい。この平松さん、あちこちでグルメをせしめ、ビールや紹興酒などもガブガブ召し上がっているようなのに、シュッとしたご様子が羨ましい。掲載されたお店、行ってみたいなぁと思いつつ、いざ東京に行くと舞い上がって実現できてないわたし。2022/06/18
masa@レビューお休み中
138
平松さんの食の探究心には、いつも関心してしまう。紹介されているお店が高級なところばかりなら、そうは思わないのですが…。サラリーマンが入るような立ち飲み屋から、大衆居酒屋、ビアガーデンといったところまで網羅しているのだから、すごいとしか言いようがないですね。もちろん食の薀蓄も語ってくれるので勉強になっていいですね。成田の鰻、中国東北料理、ひとり鍋…。くぅ、読んでいると無性に食べたくなりますね。たいめいけんのオムライス、川豊の鰻、みやざわのサンドウィッチなどなど、気になる料理が満載なのです。2017/01/27
おくちゃん🌴柳緑花紅
91
やっぱり平松さんのエッセイは美味しすぎる!!一年中美味しい♪春山菜の天ぷら♡夏になったら鰻♡秋は座敷で鍋♡冬の熊料理は・・・・「たいめいけん」のオムライス、心斎橋「明治軒」のオムライス&5本セット!!チョウシ屋のコロッケサンド♪浅草飯田屋のどぜう鍋♡生きてる内に食べたい!!谷口ジローさんの画も良いです!!お得な一冊でした。お腹すいた(笑)2015/06/23
ぶち
78
食べものを日本一美味しく書くエッセイストとして定評のある平松洋子さんの食べ歩きエッセイ。いつもの自身の料理や台所仕事、食材に関するエッセイとは少し趣が異なっていて新鮮でした。平松さんの表現は気取りすぎずユーモラスで、てんぷらを揚げてる油の音や、トーストしたサンドウィッチを切るサクッという音が聞こえてくるようで、いつも食欲を刺激してくれます。 タイトルには銀座とありますが、銀座の店だけではなく日本各地が取り上げられています。 2018/10/13
もんらっしぇ
75
小生、その昔銀座の隅っこに住んでいたことがありタイトルに惹かれて手にとりました。食や生活全般に関するエッセイスト平松洋子さんと追悼!谷口ジロー氏のイラストによる美味しい一冊。同時代的にその昔実際に行ったお店が多く懐かしくも嬉しい♪その中でも馬肉の専門店森下の「みの家」。どうしても再訪したくなり昨年北斎美術館に行くついでに立ち寄りましたw逆に行きたかったのにチャンスを逸し足を踏み入れられなかったのが池袋北口周辺の中国系の食堂。代表的なのが有名な「大宝」やはり大人数でないとこの種のお店は楽しめませんからねw 2020/01/10