内容説明
有無を言わさずチーム改革を断行する新監督に困惑する部員たち。大切な試合が迫るなか、チームを立て直すべくキャプテンの武井遼介が立ち上がるが……。最終学年となった15歳の彼らの葛藤と成長の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
78
2016年572冊め。シリーズ4巻。最終巻を先に読んでしまっているので、これにてシリーズ読了となる。子どものうちに親と死別をしたり、親の病気のために厳しい社会の現実を他の子どもたちより早く垣間見てしまう子どもの切なさ。私が当の子どもだったら安易な同情なんてと反抗的に思うだろうけれど、それでも親世代になった今では子どもにかかる不幸は不憫でならない。2016/07/18
hnzwd
23
個人的にはバッテリーと並ぶ少年スポーツ小説だと思います。バッテリーが一つの大きな才能と、それに心を揺り動かされる周囲の少年達を描いているとすれば、こちらのシリーズは集団としての子供達がどうスポーツというものに取り組んで行くのかを真摯に描いています。次がシリーズラストかな。恋愛要素はあんまりいらない気もするけど、、思春期を描くには外せないのかなぁ。2013/10/10
XERO@マフティー・ナビーユ・エリン
22
サッカー好きなら読むべきかと思います2022/08/07
Lesen
16
サッカー部を一度は辞めた和樹の部への復帰、ディフェンスの土屋の転校、幼馴染の琢磨が桜ヶ丘中に転校してくる。サッカー部に新顧問が来る。その監督は有無を言わさずチームを改革していく。シリーズ第4弾。部活としての「チーム」としてのサッカーを伝えてくれる。人との関わり方のいい学び場である。戸惑い、迷い、壁にぶつかって葛藤し成長していく。そして一歩ずつ大人へと近づいていく過程が微笑ましく、親目線で読んでいます。一つの事をずっと続けるのは大変な事だなと改めて思う。自分たちで考えさせる事も大切だけれど、監督は(続く)2015/02/20
sawa
9
作者の腕があがったのか、私が慣れてきたのか、ともかくサッカーをよく知らない私でものめり込んで読めた。特に思春期に葛藤する男の子たちの描写がリアル。壁を乗り越えて一回り逞しくなる遼介に納得感があった。反面、女の子はちょっと美化しすぎな印象ではある。次巻の試合が楽しみ。2017/08/26