徳間文庫<br> 圓朝謎語り

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徳間文庫
圓朝謎語り

  • 著者名:稲葉稔【著】
  • 価格 ¥701(本体¥638)
  • 徳間書店(2014/08発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784198936976

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内容説明

時は幕末。若くして人気絶頂となった噺家圓朝(えんちょう)は、自らの芸に疑問を抱きはじめていた。そんな折、なじみの蕎麦屋の娘が何者かに殺された。事件の謎を追うことで、娘の菩提を弔うとともに新たな噺に役立てようとする圓朝だが、探索ははかどらず、怪談めいた話まで舞い込んで……。新作「牡丹灯籠」は完成するのか。殺しの犯人は? 時代小説の雄が鮮やかに描き出す落語中興の祖の青春!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はらぺこ

30
自分は落語に興味が有るので春風亭柳枝が弟子の燕枝に説教(?)してるところとか、圓朝が文朝に落語の心得を教えてるところなんかが面白かった。『牡丹燈籠』に興味が湧いたけど、圓朝の犯人捜しが邪魔に感じました。2015/09/23

ぶんぶん

29
【図書館】三遊亭圓朝が怪談「牡丹灯籠」を考え出すまでの物語。 良くできている、身近な出来事から創作に生かせるまで練りに練る。 発端は殺人事件だが、岡っ引きでも無い落語家が捜索するのが視点の違いで面白いし、オッカナビックリした姿勢も好感が持たれる。 文朝は侍上がりだが、こんな格好良くは無かっただろう。 どのエピソードが「牡丹灯籠」に生かされているのかがこの落語を聞いた事か無いので判らない事が残念だった。 でも、物語の中で圓朝が生き生きしているのが嬉しい。 ミステリーもどんでん返しに工夫している。2023/06/13

みこと

3
(図書館)身近な殺人事件を追いながら、牡丹燈籠の噺を作り上げる円朝。私の知っている牡丹燈籠、全編ではないらしい…。よくもそんなに長い噺を考えて、覚えて、一人で語れるものである。話芸、すごいなぁ…。2017/11/03

qoop

2
落語中興の祖・三遊亭圓朝を主人公にした捕物帖だが、新作怪談「牡丹燈籠」の創案と殺人事件の推理を重ね合わせた凝った構成。比重は噺の創案にかかっており、謎解きパートは噺を仕立て上げるための素材を提供する役割。そのため筋立ての起伏には些か欠けるが、圓朝のキャラクターに説得力があって良い。2013/06/28

ドドイツ

1
下手人探しは結構強引。落語の創作の件は興味があるが、江戸の長い落語は苦手です。小さんの「宿屋の富」は大好きです。2014/11/27

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