内容説明
これぞ週刊誌エッセイの最高峰。読まずには死ねません!
「女は、子供か金あったら、男要らんのん、ちゃうかしらん」「どうもそんな感じですね」「男は、どうしても女なしでは生きていけん種族」「それはある、たしかに」――。明るく暖かな女たちと、威張りつつもいじらしさを湛える男たちが、ともに楽しく生きる! おせいさんとカモカのおっちゃんの会話からは、そんな素敵な日本人の人生が浮かび上がってきます。1971年から16年の長きにわたり週刊文春に連載された「女の長風呂」シリーズから選び抜いた、ベスト・オブ・田辺エッセイ第3弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
67
気持ちよく最初から最後まで読むことができます。それはやはりおせいさんとカモカのおっちゃんの距離感が心地よく楽しいからでしょう。明るくてあたたかい女性、威張りながらも弱さをも持ち合わせてる男性が生き生きとしてる姿が伺えるのです。社会を批判しつつ、大阪弁で柔らかくしているのもいいですね。生き方を教えてくれるようなところもあります。おせいさんは憧れずにはいられない存在ですね。2018/11/20
優希
65
面白かったです。カモカのおっちゃんの存在が微笑ましく、恋人とも友人とも違う関係が相変わらず楽しいと思わされました。鋭く社会を指摘しながらも、大阪弁で柔らかな印象にしているのもおせいさんならではですね。楽しく生きる秘訣を教えてくれるような雰囲気がありました。2018/04/28
Miho Haruke
3
週刊文春の人気エッセイ「女の長風呂」の選り抜きを、「女は太もも」、「やりにくい女房」、本書として再々文庫本化したもの。根っからの庶民精神、鋭い指摘を、柔らかに面白く伝えるのは、確かに筆者のたおやかにしてボテボテの大阪弁なのだが、こうしたじぶんたちの言葉=文化を持たない東京のイナカモン三代目は、うらやましいなと指をくわえて見るばかり。でもズルいなと思うときもある。僻みか。2013/06/07
さらさら
2
教科書とかに載ったらいいのになあと思うくらい面白かった。本質をついているというか。2019/04/23
スリカータ
2
かなり昔のエッセイだったのですね、知らずに読み始めました。カモカのおっちゃんが健在で、ドラマ芋たこなんきんの世界そのものでした。2013/07/15