バンチコミックス 寿司ガール 3巻（完）

著者名：安田弘之【著】

新潮社（2013/09発売）

• ISBN：9784107717009

内容説明

婚約者に暴力をふるわれる女。厚化粧をして変身し、安らぎを得る女。感性が合わない親とすれ違い孤独を感じる女。一人でいる事が好きで、男と付き合ったことのない女。様々な悩みを抱える女たちは、寿司屋で不思議な「寿司ガール」に出会う。この小さな存在が側にいてずっと見守ってくれることが、女たちの人生を確実に動かしていく――。感涙のハートウォーミング・ストーリー完結巻！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[眠る山猫屋]

寿司ガールたちは心の鏡。認めたくない自分、気づいていない自分を教えてくれる。諦めていた気持ちや心の片隅で眠っていた自分の本当の思いを見せてくれるけれど、選ぶのは自分自身。変わらなくってもいいんだ、そんな選択肢もあるんだ、小さな囁きを読み解くのは、あくまで人生の主人公たる自分。アワビちゃんの見せた未来が最良でも現状を生きる選択。手巻き姉さんが導く逞しい世界。そしてスズキさんは少女を送り出す、彼女だけの未来へと。じわじわ染みる、そして考えさせられ背中を押されるような作品でした。満腹。ご馳走さまでした。

2024/02/01

[manamuse]

3巻で完結なんて…もう寿司ガールに会えないなんて…悲しい。タコちゃんがラップの芯に入る時ネタのタコを落としちゃうのが可愛いすぎる！サヨリ様の美しさ。アワビちゃんのホームステイ。ウニちゃん♡そして全巻に登場するスズキさんの成長…。巻末の安田寿司もよかった◎

2023/06/08

[いっぽし]

いよいよ寿司ガール完結です。ウニちゃんの話が一番好きでした。でもウニの軍艦だとちょっと脳が飛び出てるような外見になるだろうなぁと思ったり。スズキさんの再登場は嬉しかったです。私も寿司部に入部したい。おまけマンガの最後の最後まで楽しませてもらいました。お粗末様でした。

2013/05/18

[yuki]

完結巻。もっと読みたかったという気持ちもあるけど、作者が書いているように、もう少しつまみたいくらいがこの作品には合っているのかも。最終話にスズキさんが再登場してうれしかった。この巻で登場した中で、印象的だったのはアワビちゃんかな。あそこで笑っちゃうのは、何か分かる気がする。最後のコマでアワビちゃんも一緒に歳をとっていて、それまでの色々あった年月を思わせられた。

2013/03/15

[あげこ]

★★★★★感動巨編「スズキさん」完結。それとは別に「アワビちゃん」がいちばんずしっときた。すごく解り合える男女が安易にくっつかずそれぞれの道を貫く姿に感動。救いが一つでもあれば、人は生きてゆける。最終巻では安田先生の創作の秘密も描かれる。なるほど、どうりで天才なわけだ。納得。

2013/04/02