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内容説明
マラソン歴代記録の上位百傑でケニア、エチオピア以外の国の選手はわずか6人しかいない(2012年7月)。話題の「つま先着地」と共に、心肺機能・血液・アキレス腱など科学的に、その強さにアプローチしていく。
目次
第1章 マラソンを高速化させた肉体の秘密(マラソンの能力とは? 記録を決める三つの要因―最大酸素摂取量が基本 ほか)<br/>第2章 究極の“省エネルギー走法”(“神から与えられた肉体” 究極の“頭脳戦”を展開していたマカウ ほか)<br/>第3章 最強ランナーが生まれる驚異のビジネスモデル(貧しさから逃れる最大の手段 一攫千金!レースで巨万の富を得る ほか)<br/>第4章 人類が2時間を切る日―マラソン研究の最前線(2時間マラソン「誰が?」「いつ?」 “心理の壁”を打ち破れ ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちゃんみー
46
42.195㎞を科学しても多分今のアフリカ勢にかなう地域はないでしょう。日本もかつてはマラソン王国だったはずなのにいつの間にか(特に男子は)世界で通用しなくなった。私の場合はミッドフットかフォアフットかなんてことよりまずは走りきれるかって話なんですけど。トップクラスの選手は1㎞を2:55ぐらいで42㎞を走っちゃうって、ほんと凄いことだけど、これからの10年でフルを2時間切ることもあるって、それサブ2ってことですね。足の長いアフリカの人達しか達成できないと思うけど。2017/04/18
やてつ
35
久しぶりにマラソン本を読了。本書は東アフリカの超エリートランナーの速さの秘訣を探る内容で私のような鈍足ランナーには次元が違いすぎて参考にはなりませんでした(笑)ただ近い将来、2時間を切るタイムでのランナーが出現するとの予測にはワクワクさせられました。2013/08/28
ロッキーのパパ
25
ロンドンオリンピック前に放映されたミラクルボディの書籍化。東アフリカ勢のマラソンの強さを様々な角度から科学的に検証している。タイトルにある「つま先着地」はその一例でメインの題材ではない。ぼくみたいな素人ランナーに役に立つのかと言われたら、クエスチョンマークがつくんだけど、内容自体は興味深かった。2025年にはフルマラソンで2時間を切るとの予測が出ていた。生きているうちに1時間台が見れそうだ。2013/06/21
ふーみん
20
ランニングの知識、経験豊富な方にも楽しめる一冊。 当時世界記録保持者のマカウ選手が着地する瞬間の足首の動きで、ブレーキをかけない走りを実現していることが明らかになりました。ランニングエコノミーの重要性を改めて感じました。ただ、フォアフットが万能とは思いません。 自分の場合、ミッドフット着地から踵着地気味に変えてから、 ふくろはぎの攣り癖が治り、タイムは早くなってます。 また残念なのは、敬愛するウィルソンキプサングのネタが少なすぎます(汗)2017/05/10
鈴木拓
18
近年、陸上競技のマラソンや長距離種目における東アフリカ勢の強さは他を圧倒している。彼らの強さはどこにあるのか、そのことを科学的に検証しようとした記録がドキュメントとして綴られている。最近はトップクラスのマラソンランナーであれば、フォアフット着地は当たり前になっているが、10年前はまだそうではなかった。しかし、この分析結果を見れば、みなフォアフット操法にシフトしていく理由は明らかだと感じた。すべてが明らかになっているわけではないが、この記録はとても興味深い。読んで納得の一冊。2022/08/21