内容説明
サーデイン聖央学院を追われ帝国へ身柄を移されたジンとマキナ。二人は魔剣と虚人の謎を探るため、結界で封じられた村へと派遣される。百年戦争の痕跡も英雄の記憶も色濃く残されたその村には、人間を嫌う「神民」が暮らしていた。そして、閉ざされているはずの村が何者かに襲撃されて!? シリーズ第二弾
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
秋製
32
絶対的なほどの破壊力を持った「魔剣」の所有者となってしまったジン。学院を追われた彼らは、帝国にその身を置くこととなった。帝国の要請を受け、「結界が守る鉄鎖の泉」がある神民の村へと赴いた。ジンはそこで初めて「虚神」と相見える。そして彼の怒りを無用に買った人物は置いといて、更なる黒幕の存在に、ジンたちはどういう行動にでるのか気になります。2013/08/26
ひめありす@灯れ松明の火
32
この方本当に作中の女子に対して遠慮がない。だってあの子とか、確実にすんごい悪役ですよ??だって全く彼女が弁解する余地も、構成する隙間も与えないままで、話が進んでいく。どろりとわき上がる、重たく熱い情念。女ですから、と言う台詞の凄惨さ。あっさり斬り殺される敵と、救われようのない人間。好き勝手したら、好き勝手し返される。それは誰かに向けて言うのと同じ位に、自分に向けられた言葉。ニタリ、と笑うお兄ちゃんが大好きな妹たち勇者ご一行との邂逅が次回はあるそうなので、ジンがどんなしっぺ返し喰らうのか楽しみです(ヒドイ)2013/02/23
ちゃか
16
「――好きにすりゃいいじゃねぇか。――好き勝手やりかえされて構わないなら」。ジンは自称する通り、悪者な面を持っているんだよね。結構いざというときに容赦ないし。弱いけど、それでもやっぱりジンは主人公、なんだなぁ、とか思います。神民の態度にはイラっとするときもありますが、そんな不満に対して、ジンが不平を言ってくれてて、ジンの考え方は結構好きだなーとか思いました。打つ手に容赦がないシーンは好きですが、おっかないですね。 2012/12/21
シュエパイ
15
戦争の傷跡残る人と亜人の中で、虚神使いが手を伸ばしてくる・・・。確執だとか緊迫感だとかにドキドキしつつ、最後の急襲で笑ったり。彼らしい、実に彼らしいよ!そして、離れていても、妹にだけは何となく甘いんだ(笑)再び解き放たれた彼ら、いったいどこへむかうのやら・・・2013/01/09
METHIE
13
ある意味こっちのほうが魔法科高校の劣等生というか中退しているよ! お話は元騎士が良い人にも悪い人にもなれずにチンピラを率いているのに物凄く共感した、微妙に堕落できない切なさ。 あと虚神の描写は圧倒的、三巻も読もうっと。2014/07/08