内容説明
子育ての日々、大震災の経験、敬愛する友やアーティストへのオマージュ、父親との別れ……。娘として、母親として、作家として、あらゆる生を慈しみ、自分らしく、真摯に日々を生きることの大切さを綴るエッセイ・アンソロジー第二弾。明日を生きるための「確かな」希望を湛えた一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mukimi
108
私は今、産休というご褒美みたいな時期にあって、緩やかな時の中で自分を大切にしていられるのだけど、また春からは仕事という戦場で競争心や虚栄心や失望や疲労のまとわりつく戦いに戻ることになる。そんなヒリヒリした綱渡りのような毎日も嫌いじゃないのだ。でも、もうだめだと人生に背を向けたくなる前に、「なんで人間の体に入っちゃってるんだろう」てくらいに繊細で感受性豊かで愛に満ちた正直者のばななさんのエッセイに戻ってこようと思うのだ。何てことない一杯の珈琲、人間の不完全さへの愛、家族との時間。生きる理由はいくらでもある。2023/12/26
ぶんこ
63
分厚いのですが、文字も大きくゆったりと空間がとってあるので、意外とサッと読めてしまいました。 所々に出てくるアシスタントさんやお手伝い、一体どれだけの人を雇われているのか? 社長業とも書かれていらしたので、作家さん以外にもお仕事をされてるのでしょうか? あちこち旅行もされていて、お付き合いも多く、母親、妻と忙しそうです。 東日本大震災の事も、母親目線で書かれてました。 忙しさの中でも、キチンと生活されてるのが伝わってきます。 2015/11/01
りえこ
34
とても面白かったです。辛いこともたくさん書かれているけど、こうして受け入れて生きていく人間て、素晴らしい生き物だなと思いました。震災を思い出しました。忘れられない記憶か描かれていて、良い本です。2014/04/28
ピンクプーさん
14
エッセイ集。滋養ある言葉がたくさんつまっていた。人の死にまつわるお話が多くて、心身ともに前向きでない今はすこし重く流し読みで読了。ちょっと立ち止まって考えてみようよ、自分のこともまわりのことも、と心静かに思った。機会をみてもう一度読み返したい、今度はじっくりと。2015/08/30
まめこ
13
ばななさんの考えが詰まったぎゅっと濃縮されたようなエッセイ。いろいろな別れがあるけれどペットとの別れもほんとに辛い。1つ前に読んださようなら、ラブ子でもこちらのエッセイでもずっと家族だったわんこを亡くされたことを書かれた章があり自分と重なって涙があふれました。わたしもちゃんとばななさんのように、死ぬ時には天国に旅立った最愛のわんこが迎えにきてくれるって思えるようになってきて、わんこに生まれ変わったらまたママのところに来てねってお願いしておいたから来てくれたら嬉しいな。ばななさんの言葉に助けてもらいました。2015/02/11
-
- 電子書籍
- はじめて学級担任になる先生のための指示…
-
- 電子書籍
- 婚約を破棄された悪役令嬢は荒野に生きる…