文春e-book<br> 旅猫リポート

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文春e-book
旅猫リポート

  • 著者名:有川浩
  • 価格 ¥1,257(本体¥1,143)
  • 文藝春秋(2013/03発売)
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  • ポイント 330pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163817705
  • NDC分類:913.6

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内容説明

子供の頃から引越しを繰り返してきたサトルは、相棒猫ナナを連れて、懐かしい人々を訪ねる旅に出る。家業を継いだものの妻が家出中の幼馴染、今や立派な農業家となった中学時代の親友、高校・大学の同級生同士で結婚してペンションを営む友人カップル……行く先々で思い出を語る時間は、サトルとナナを迎える人々の胸の内にもささやかだが大切な変化を芽吹かせてゆく。旅の果てに1人と1匹が見る風景とは。現代最強のストーリーテラーが贈る、光あふれる傑作長篇!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

にいにい

1509
有川浩さんは、好きな気になる作家の一人だけど、その作家の愛すべき作品に巡り合えた。信頼の物語。人と動物の、同級生との、家族・親戚との。サトルのひととなり、気遣いの素敵さ。ナナの可愛さ、聡明さ。有川さんのポイントを外さない攻撃の連続にうるうるが止まらない。あたたかな光溢れる展開の数々。サトルの生い立ちにも驚いたが、叔母さんや同級生との関わりが理想的。人は、それぞれ弱い点もあるけれど、それに気づき改めようとする心を持ち、サトルのような友やナナのような共に歩むものに巡り合えただけで幸せが掴めるんだ。凄い一冊。2014/11/15

しゅわ

1498
【図書館】愛猫のナナを手放すことになったサトルが、新しい飼い主を探すため旧友達に会いに行く…という一人と一匹の旅物語。ナナと訪問先の旧友etc 頻繁に視点がかわりながら悟の人生が浮き彫りになってゆく構成が見事。賢すぎるほどイロイロわかっている!ナナがかわいく、猫ちゃん視点はとても新鮮でした。ストーリー的にはベタ過ぎるほどの展開で、途中で「ヤバい!?」と思ったものの…先が気になり、またもや“ほぼ一気読み”状態で号泣でした。2013/04/11

ちぃ~

1474
有川さん、ずる~い(இдஇ; )。作者の思惑どおり泪で心がきれいに洗われる1冊。温かい気持ちの涙、泪。銀色ワゴンで出逢う風景が印象的、コースケ、ヨシミネ、スギ、チカコ、にノリコそれぞれの想いや関係が素敵ˉ̞̭ ( ›◡ु‹ ) ˄̻ ̊ ナナ目線での展開も温もりある余韻が残る。サトルの生い立ち、気遣い、叔母さんの接し方、ナナの可愛さが絡み合い、誰も、弱点あるけれど、信頼すること、愛すること、愛されることでちゃんと満たされることがあるのだと、、、、、、、、愛すべき作品に巡り逢えた✺◟(∗❛ัᴗ❛ั∗)◞✺2015/10/16

文庫フリーク@灯れ松明の火

1227
「誰に愛されていましたか。誰を愛していたでしょう。どんなことで人に感謝されたことがあったでしょう」まぶた熱くしながらも、不思議とからりとした悼む人‐読者になってしまう。悟の友人の造形も良いが、機微に疎い不器用な伯母・法子のキャラが実に秀逸。「猫を連れてきてもいいですか、悟の猫を」この訴えに「そんなことを訊ねないで下さい。私達は訊ねられたら駄目と言うしかないんです」師長の言葉が涙腺に不意打ち。鈍い私にも先行きが見えるベタな物語、なのにまぶた熱くさせる有川さんの巧さ。最高のバディだよ、ナナ→続く2012/12/26

takaC

1158
連載初期(Report-01相当分)だけ週刊文春で読んで以来の再読。悟の名前といい装丁画といい最後の旅でのエピソードといい何か佐藤さとる氏にちなんでいるのかと勘繰ったけどそういうわけではないのかな。このストーリー運びはこれはこれで良いのだけど、悟の出自をそんな設定したのはちょっとやり過ぎだろうと感じた。なので最後は素直に悲しめずちょい残念。2014/07/04

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