内容説明
インドはカルカッタに近い平和な村。夜のとばりがおりて人々が深い眠りにおちた頃、とある家の軒先に一匹の牝狼がしのび寄った。窓辺で眠る赤ん坊の乳の匂いに、失ったわが子を切なく思い出した”彼女”は、赤ん坊をそっとくわえると、一目散にジャングルへと走った。そして七年後、”彼女”はまた一人の赤ん坊を自らの洞穴へ。狼と人間の愛情あふれる交感を描く表題作ほか九篇を収める”戸川動物記”珠玉集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ギャウル
2
戸川幸夫の本の中でコレは1番面白かった!! 色々な動物の話があって(この人のは可愛そうなのが多いけど‥)「狼の碑」は漫画でも読んだけどやっぱり最後が可愛そう。人間、酷いなぁ‥。 最後の狼少女の話が1番面白かった(カマラとアマラ)2022/09/01
fubuki
2
エゾオオカミがこの地から居なくなった(絶滅した)理由は知っていたが、こんな史実が遺されていたことは初めて知った。オオカミの頭脳的なところや、人間には実は友好的なところも感動を呼ぶ。人類に滅ぼされた野生生物に比べ、人間はどうしてこんなに愚かなのかと考えさせられた。2011/06/12
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