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内容説明
なぜ人気作家・龍之介は、その「ぼんやりとした不安」を胸に抱くに至ったのか。畏友・宇野浩二の発狂に揺れ、世紀末の暗黒に染まり、共産主義やキリスト教へと接近する…文豪の最晩年、自死に至る日々を丁寧に描き出し、その孤独で繊細な魂の内面に迫る、或る「芥川龍之介」伝、完結巻。彼の苦悩は、まさに二十一世紀を生きる我々が直面している苦悩なのかもしれない。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
地下アイドル(芸名・明石駅キセル)・寺
53
漫画芥川龍之介物語後編。いきなり宇野浩二の発狂。実に優しい狂い方で泣かせる。こちらでも広津和郎が面倒見が良く、広津さんの本を何か1冊読んでみたくなる。そして芥川龍之介の人生もカウントダウン。若い連中がたくさん芥川に会いに来る中に「竜胆寺雄」と共に「藤沢(藤澤)清造」が出てきてびっくり。西村賢太が見たら喜んだだろうなぁ…世俗の雑事に弱くて脆いガラス細工のような芥川龍之介はキリストに魅せられ『西方の人』を書き始める。そしていよいよ運命の日が来る。思ったよりも穏やかな死。そして芥川夫人・フミさんの優しさ。2019/09/18
アーチャー
14
芥川龍之介が”唯、ぼんやりした不安”のため、自らの人生の幕引き(決して安易な自殺ではないと思う)までを描いた本書は、山川直人氏の時にモダン、そして時に退廃的な画風が見事に芥川龍之介と、その時代を表現していると思う。改めて山川さんの作品はいいな~。2013/02/26
り こ む ん
13
描くことに追われ、表現者は自らの命を削り作品を生み出す。描きたい…描けない…どんどん、削られてゆく命の姿。その中で現実生活を営むアンバランスさが、目に焼き付く漫画だった。唯、うすぼんやりとした不安…分からないでもない。みんな、どことなく、抱えてるものだと思う。2013/11/20
kishimoto
3
妻フミさんの最後の、コーダのような「お父さん、やっと死ねましたね。お父さん、よかったですね」で号泣してしまった。2012/10/26
wknwkn
2
電車の中で読んでいて、電車から降りても家まで待てなくてホームで読み終えた。最後に山川さんが登場して、なんだかほっとした。どうして山川さんは、この漫画を描こうと思ったんだろう?すごく決意して描かれたと思う!山川さんの芥川愛が伝わってきた。何回でも読み返したい!2012/11/22
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