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内容説明
文豪・芥川龍之介の生涯を、独自の視点から描き出す話題作。夏目漱石、宇野浩二、室生犀星、萩原朔太郎、内田百間など、燦めく才能たちとの交流を通して、大正から昭和という激動の時代を生きる魂の孤独を活写する、待望の単行本第2弾。巻末に、『澄江堂主人』全三巻全体の「索引」を付す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
厩戸皇子そっくりおじさん・寺
50
漫画芥川龍之介物語中編。この中編と後編は古書価が上がっていて、入手は諦めて電子書籍で買うしかないかと思っていたが、運良く適価で入手できた。嬉しくて抱いて寝ようかと思うほどだった。山川直人の絵はどのコマも力作に見えて飾りたいほど。中編は菊池寛が絡む全集トラブルや、広津和郎の人徳、中野重治の硬骨、内田百間の可愛さ等などに関東大震災もあり、それぞれに語りたい事が湧いて来る。今も残る芥川が木に登るあの映像、久米正雄監督、改造社の企画で、若き日の上林暁が携わっていたのだが、それは触れられていなくて残念。後編へ続く。2019/09/18
り こ む ん
12
どことなく迫る不安、焦りの色が強くなりつつある世界。2013/11/20
アーチャー
10
”もし芥川龍之介が漫画家だったら”として描いた連作短編の2作目。混沌とした時代と価値観が蔓延する時代と、山川氏が描くちょっとシュールな画風が実によく合っています。そして、ここに登場した作家たちの作品をとにかく読みたくなります。2013/02/07
スリーピージーン
5
最初はぎょっとした絵だったけれど、読み進むにつれ慣れてきてとても愛着がわく。菊池寛が最高に似てる。「太郎もxx歳になりましたー」なんて言って岡本かの子も出てくるけど特徴がよく出てる。上手い。芥川作品を読みたくさせる。昭和初期の文学界に興味がわく。もちろん私は昭和初期の時代は知らないが、雰囲気がよく感じられる。芥川の奥さん苦労しただろうなぁ・・・2013/01/18
さとさとし
3
世にも珍しい漫画家化漫画家、昭和2年を舞台にした部外者の書いたまんが道。推し作家がいればより楽しめただろうなとは思う。「のちの太宰治である。」はちょっと上がるが。 ここ2000年超えたあたりから再評価の波が来ている内田百間も可愛い姿で出てくる。 有名な木に登る芥川龍之介も登場。 本は当時かなりの贅沢品で、単行本は今の価格で1冊15000円以上していたというのは、オドロキ。2024/04/20