初陣物語

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初陣物語

  • 著者名:東郷隆
  • 価格 ¥1,408(本体¥1,280)
  • 実業之日本社(2014/06発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
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  • ISBN:9784408536149

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内容説明

大坂の陣後、駿河から紀州へ移封された徳川頼宣の陪臣・贄掃部は、名将といわれる武将たちが初陣でいかに戦ったかを、若き侍たちに語りはじめた。やがて掃部の合戦噺を聞くために人が続々と集まって――織田信長、徳川家康、長宗我部元親、蒲生氏郷ら戦国の名将から、名前のみしか伝わらないほどの小兵まで、戦国時代の人々の戦いを、史実をもとに活写する歴史短編集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さら

17
タイトル通り、それぞれの初陣物語です。信長のもあれば、秀吉の明攻めの際かりだされた農民のも有りで、なかなか面白かったです。もう少し私に詳しい歴史の知識があったら、登場する人名にも親しみがもてたかもしれません。2013/04/02

CHRONO

7
戦国期の有名無名取り合わせた9編の初陣戦記。やや硬めの文章だが、30数ページの短編ばかりで読みやすい。学習漫画の龍造寺隆信を読んだところなので、龍造寺配下の物語「修羅の励み」が非常に良かった。「板垣信形の馬」も武田信玄の残虐さを表した戦いとして有名な佐久攻めを舞台に書かれていて、面白い。島津の場定め、松平の銭の保存の話もそれぞれ物語に凄みや現実性を与えているように感じられた。著者、東郷隆先生の古文書や実地調査などで分かった小さな伝承をつなぎ合わせて物語に仕立てる技は絶品で、いつも楽しませてもらっています。2021/06/16

ソババッケ

7
9つの短編からなる、戦国期の初陣に関する物語。「平成24年代表作時代小説」の「高麗討ち」の紹介文で、『「初陣」にかかわる資料を調べで、さほど知られていない侍のそれがきちんと記録されているかと思えば、伊達正宗や豊臣秀吉ほどの有名人でも、何時何処で初陣が行われたのか、はっきりとした記録のないものもある。故人の記録が残るかどうかは、全くの偶然と記録者の気まぐれ、匙加減なのだ、と遅まきながら悟った。』と書いている。作者はその記録の断片を繋ぎ合わせ、物語にしていくことを、楽しんでいるかのようだ。★3.52013/01/15

あかんべ

6
初陣という何か晴れがましい響きそのままの話もあったが、胸にずんときたのは親戚同士で戦うその理由も理不尽な修羅の励み。2012/12/19

mushoku2006

5
当たり前ながら、 初陣が有名な武将の話のような格好の良いものばかりのはずがない。 その辺もきっちりと描いてくれるから、 リアル感があって良かった。 どちらかと言えば、 無名の人の哀しい話の方が胸に迫るものがありました。 ラストの短編のそのまたラストが、 実に身にしみる、良い訓話になっていました。2012/12/23

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