内容説明
八百石の旗本ながら無役の嶋伝八郎は「本草学」の学者で、料理屋「有明」の名物薬膳も指南する気さくで情に脆い殿サマだ。その有明の華板が、なんと江戸城にスカウトされてしまった! 草食系の殿サマが裏長屋から殿中までお節介する人情旗本シリーズ第3弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶちゃ
1
登場人物が本当にいい人ばかり。世の中そんなに都合よくいく訳ないけど、物語の中くらい幸せな気分になりたいもの。じんわりと温もる、心の薬膳ですね。2016/02/15
senchan
1
あれっ!?続巻は?この巻の出版が2012年10月23日なので、もう出ていても いいのでは?これからが楽しみな感じなのに・・・。2014/04/03
公路郎
1
何だろう、みんなええとししたおっさんや、おばちゃんのはずなんですが。中学生のようなすがすがしい恋心だったり。おいしいモノだったり、健康だったり。なんか、人の基本的なことが詰まっていると思えるんですよね。2012/11/05
ふみえ
1
世間ずれしていない伝八郎さんが可愛らしい。「有明」で出される薬膳料理(普通の食材の効用を活かした体に優しい料理)も、なかなかでした。華板の伊之助さん、お城の御台所より「有明」が良いに決まってる!伝八郎さんがの娘、野枝ちゃんの身分違いの恋の行方も気になる。2012/10/28
あき
0
温かい気持ちのいいお話が三つ。用人の嫡男がフラれる話、町娘に横惚れする家格の高い侍ってーとたいてい嫌なヤツなんだけど、めちゃくちゃいい男だったんでちょっと可哀想。まああれだけいい男なら良縁には事欠かないだろう。主人公と料理屋の女将、主人公の娘と足袋屋の跡取りの恋路が気になるのに、続きが出ないのは残念!2020/02/20