内容説明
食い逃げで窮地に陥(おちい)っていた栄吉(えいきち)を助けた“包丁浪人”の刀根新三郎(とねしんざぶろう)。聞けば、栄吉は掛川の料亭の若旦那だったが、惚れた女を追って江戸へ出て、無一文になったとか。また、新三郎の「お節介の虫」が騒ぎ出した――。「卵とじの妙味」など3編の美味しい短編を収録。家を出た旗本の三男坊・新三郎が剣と料理で難題を克服する、「美味しい」時代シリーズ待望の第2弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪風のねこ@(=´ω`=)
65
どうしたもんかなとボヤきつつも困ってる者を放っておけない新三郎は、やっぱり人がいい。人柄のよい人間に付き合ってると自然とそういう縁に恵まれ、片や悪い人間とつるんでいるととんでもないとばっちりを受ける羽目になる。想いは届くんだろうなと思いつつ、ふんわりとした卵料理を食べた様な読了感。苦玉も面白かった。ですよ、という語尾は時代物として多少気になるけど、読みやすくもあるし、まぁよいか。栄吉の鰻丼の平らげっぷりに思わず食べたくなったけど、ワシントン条約で規制されると。帆吉の様にてぇへんだぁ!と叫びたくなる始末。2016/04/06
うずら
13
包丁浪人シリーズ第2弾。お人好しで世話好きでちょっぴりお節介な、元旗本の三男坊・新三郎。広いお江戸での人探しがすんなり見つかったり、まさかの再会とか、やや調子よく出来すぎている感はありますが、だからこそ安心して読めました。新三郎とおえんは引き続き、それに加えて栄吉とお咲、それからもしかして…な篠吉とお俊のことも、のんびりと見守っていきたいです。さっぱりとした読了感でした。2014/04/18
sken
6
やっと二巻目を借りることができましたぃ。何とも長閑な作品です。やけに人のいい浪人さんが、料理と剣の腕でお節介を焼きながら人助けをするという作品で、気軽に読むことができます。出てくる料理もさほど凝ったモノではなく、わりと気軽に作れそうなものばかりで(さすがにでかい鮑は難しいっすが)ちょっと自分でもやってみようかと思わせるものばかり。今回は鯉の肝による殺人? が出てきますが、トリック自体は非常に古典的なもので、あまり斬新さはありませんが、それも含めてのんびりと楽しむってのがいいかと思います。2013/05/01
なお
5
お人よしにもほどがある、お侍さんのお話。まったり気分によいかな。2014/02/05
ふみえ
5
お坊っちゃま浪人の新三郎に癒される。料理もまずまずで、取り立てて何がある訳ではないが、次作も買うな。汁の中にあるかんぴょうの卵とじはどんなものか、食べてみたい。2012/10/19
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