内容説明
児童文学のノーベル賞にあたる、国際アンデルセン賞作家賞受賞! 世界的注目作家の新たなる代表作。愛する者と結ばれ、母となったエリン。ある村で起きた闘蛇の大量死の原因究明を命じられ、行き当たったのは、かつて母を死に追いやった禁忌の真相だった。夫と息子との未来のため、多くの命を救うため、エリンは歴史に秘められた真実を求めて、過去の大災厄を生き延びた人々が今も住むという遥かな谷を目指すが……。(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kishikan
288
前2作があまりにもスリリングで、それでいて愛情がいっぱい詰まっていて、面白かったので、ちょっと間があいたけどこの「探求編」を手にしました。今回は劇的な展開はなかったけれど、闘蛇の秘密とかこれまで謎だった事柄の真実に迫っていく重要な作品になっており、全4編を読もうと思っているなら、これを外すことはできませんね。エリンの子ジェシが出てきて、どんな展開になるのやら、とも思いましたが、この壮大なストーリが世代を超える物語となっていますので、次作はきっと全ての謎も解け、ハッピーな結びとなるのでしょう。期待してます。2015/08/09
absinthe
257
前半ちょっぴり間延びしちゃったかな、と思ったが後半それを取り返すかのように物語が急加速。30歳になり、結婚して子供も持ったエリンの物語。王獣と闘蛇は軍事的意味が強く、やっぱり平穏無事には済まなかったのか。秘密を握るエリンが翻弄されていく姿が儚い。なんだかあまり明るくない未来が暗示されるが。続きが楽しみ。2020/06/15
ミュポトワ@猫mode
165
獣の奏者 3巻目読了しました。この巻は、なかなか辛いものがありましたね。運命という波に翻弄されるのは見ていて辛いものがあります。いったいどうしてこうなったって考える気持ちもわからなくはないけど、為政者のやってることもわからなくはない。人間はそもそも変化を望まないですし、それに戦争での変化はもっと嫌でしょう。最終的な決断が良かったのか悪かったのかは4巻目を読んでみないことにはわかりませんが、そもそもの歯車は1巻のときから回っていた気がします。ってことで、どうなるか気になる4巻目に行ってみたいと思います♪2020/09/29
ま~くん
136
王獣と闘蛇の世に出してはならない秘密とは何か。エリンがその謎を解き明かす為、未開の地に足を踏み入れる。キタ━━━━(∀゚)━━━━!!と思った所で終わってしまいやがった。かつての悲惨な大災厄を経験した人達は何故過去を封印したのか。歴史は繰り返すと言うが、エリン達は止めることができるのか。物語の展開があまりにも早く550Pをほぼ一気読み。外国の色々な賞を受賞しているそうだが、この面白さは万国共通なのね。妻を思いやるイアルの振る舞いも胸熱。完結編が楽しみで仕方がない。2022/11/12
おたま
135
『闘蛇編』『王獣編』で一応完結する予定だった物語の、その後とそれ以前を描いた『探求編』。以前の『王獣編』の頃から10年あまりが経過している。闘蛇が何頭も同時に死んでしまうという事件から始まり、闘蛇の秘密が次第に明らかになってくる。そうした時代を遡行して、闘蛇、王獣、そしてリョザ神王国の政治の成り立ちなどが次第に明らかになってくる。また、前回まではリョザ神王国の国内で物語が進められていたが、それが外部の民族や国との関係へと拡大されていく。前二編をさらに拡大深化していく物語であり、より壮大複雑になっている。2021/04/21
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