HJ文庫<br> 僕の妹は漢字が読める5

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HJ文庫
僕の妹は漢字が読める5

  • ISBN:9784798604374

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内容説明

クロハのやきもちがだんだん強くなるのを感じながらも、ギンはユズや妹たちと楽しい日々を送っていた。しかしある日、チョウマバヤシ博士がギンに不吉な話をする。「君がクロハと結ばれないと、彼女は消されてしまうのだ――」歴史を左右する危険因子となったクロハに伸びる魔の手。愛するみんなと萌え文化のため、ギンは本当の未来を切り拓く!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サイバーパンツ

14
正しい歴史と妹…世界をかけた選択、宙を舞う光るパンスト生命体……。そんなワイドスクリーンバロックじみた展開の中、語られるのは、あらゆる文化を認め合い、互いに共存し合えという普遍的メッセージ。このシリーズ、正直、二次元文化設定はもう少し活かせないかとは何度も思ったが、SFもイロモノもラブコメもセカイ系も文学も物語も全て回収し、1巻の頃から強く打ち立てていたメッセージに回帰させたのはお見事だし、文字文化の簡易化→記号化というのは、いま考えてみると、かなり先見性があったと思う。社会派SFバカラノベの傑作です。2016/12/03

羊山羊

10
超ド真向のセカイ系のシメとかずるいよ・・・。クロハの想いに応えることを決めたギン、しかし、その想いに応えることが、世界の存亡に繋がることに、クロセは誰を選ぶのか、という、もうバッチバチのセカイ系。こんなクソみたいな中身で、心をこんなに動かされるとは。最後もありきたりではあるけど、割と納得できる大団円でした。かなり満足できるシリーズだったけど、やっぱり1巻のインパクトがすごすぎてそれが印象に残りすぎる…というのが全体 の感想かな。 2024/05/04

シュエパイ

9
SFのような、文化論のような、それでいてパンストな、ラブコメディだったような・・・。正しい文学、正しい歴史、正しい人類・・・って何か?たいへんだ、何がなんだか私にも判らない。何か大きな歴史が動いて、HAPPYな未来を見つけたことだけは、判るのですが♪2012/09/05

ファーラス

8
衝撃。グランドフィナーレを見せつけられた。弱さを認めて、克つ。決めるところを、決めきる。パンストそのものとの壮絶な死闘の中にしっかりと5冊分の成長が見て取れ、今やヒロインにも読者にも主人公はヒーローとして顕現しているのである。「大幅に端折ることも、無理に引き延ばすこともなく、書きたいものの9割は書けた」と作者は語るが、読者としても実感があるから恐ろしい。アイデア、技巧、作家性、何一つ勝てる気がしなかったデビュー作は、一般小説含めても初めて。間違いなく希代の傑物である。伝説の誕生に立ち会えたのかもしれない。2012/08/24

zxcvdayo

8
すごい。ほんとすごい。古いものから順番に消えていくの下りとか震えた。1巻では突拍子もないアイディアのように見えた『現代文』の設定も、完全に計算されつくしてる。マジやばい。それだけにどうしても気になるのよ。ユズの立ち位置。いつの間に「過去」代表みたいになってるの?3巻から登場のアマネコは明らかに「未来」を意識して作られてたけど、そこでアマネコとやりあってたのはクロハでしょ。近代文好きってのも含めて「過去」はクロハの役割っぽかった。3巻までは。進みすぎてるギンの小説を訳すのもクロハの悲願じゃないのかと。 続く2012/08/11

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